花の女子大生三人組。
今日は円形劇場におでかけです。
でも、なんかオタク風赤毛の男子学生が寝巻き姿の真由さんをじっと見つめてます。
理奈さんもジーッと見つめてます。
(気色いっちゅーの。しかも野郎の上に不細工なんて最悪!)
かわいい女の子が大好きな理奈さん。うっとうしくて仕方がない様子。
奈菜さんは通りがかった素也君を捕まえておしゃべりです。
「この間、裁判を傍聴してきたんだけどさー」
「えー! 素也君意外な趣味もってるんだねー」
赤毛男、強引に奈菜さんにまで近づいてきました。
(な、なによこいつ……)
明らかにストーカーです。遠慮なしに顔をしかめてみせる奈菜さん。
女の子だけの世帯グループは、やっぱり危険がいっぱいです。
そこでここはひとつ頼りになる男性を探した方が良さそうです。
ちょうど真由さんは、堀川聡君が気になっていたところ。
ついでに素也君も呼んで、トーガパーティを開くことにしました。
さらに、理奈さんのたっての希望で、美里さんもお呼ばれに。
みんなで楽しくダンシングです。
素也君も、奈菜さんと一緒になんだか嬉しげです。
素也君、麻美ちゃんのことはいいの?
(美里ちゃんカワイイ! よだれがでちゃう!)
理奈さんが一番嬉しそうです。
美里ちゃん、百合の世界へと引きずり込まれてしまうのでしょうか。
その翌日、聡君が真由さんにまた招待されてやってきました。
「聡君、昨日はありがとう。とっても楽しかったわ」
真由さん、相変わらず寝巻き姿のままです。
余談ですが、彼女の下着はスケスケレースでかなりエロいので、寝巻き姿はまだましなわけです。お嬢様的な見かけの割りに、意外なところで大胆な人です。今後も下着のまま就寝しないように気をつけなければ……。
「理奈の奴、酔って絡んだら美里ちゃんに振られて、傑作だったわね!」
昨晩のパーティーの話で盛り上がります。
でも真由さん、本当に聡君に言いたいのはこんな話ではないのです。
そこへ、理奈さんが助け舟にやってきました。
「あんたさー、真由のことどう思ってるわけ?」
ずばりです。
「あんたが口説かないなら、私が真由を奪っちゃおっかなー。真由って、ちょっとだらしないところがあるケド、おとなしくってかわいいしー、くちびるもサクランボみたいでおいしそうー」
クールで寡黙で、かなり鈍い聡君もようやく気がつきました。
ぎこちない様子で、真由さんに優しくアプローチ。
「真由さん、俺、気がきかなくてごめんな」
告白されて有頂天の真由さん。思わず自分から聡君を抱きしめました。
聡君、うっとりした顔をしてます。
(い、いいにおいがする……)
こうして二人は晴れてお付き合いをする間柄に。
これで女ばかりの世帯も心強くなりました。
一方その頃、理奈さんは牛と語り合っていました。
この牛はエミリーさんといって、どうやら中の人は女の子みたいです。
そして、ロマンス願望の理奈さんのターゲットの一人。
(いつか絶対このぬいぐるみをベッドで脱がして、素顔を見てやるんだから)
彼女も牛との恋を、強引に推し進めようとしていたのでした。
ある日、真由さんは家の前を通りかかった圭司君を呼び止めました。
真由さんが今日も寝巻き姿なのは、もうお馴染みです。
「聡君、そのまま通り過ぎようとするなんて水臭いよー。ところで、髪形変えたのね。とっても似合うわ」
「……」
おもむろに立ち上がった圭司君。
いきなり屁をこきました。
「くさっ」
「皆さーん! この人が屁をこきましたよー!」
「えっ!?」
真由さん焦りまくって、否定する余裕もありません。
「あなた、聡君じゃないー」
圭司君にしてやられた真由さん。泣いてしまいました。
それを聞きつけたボス、奈菜さんが黙っているはずはありません。
バツとして、奈菜さんの期末レポートを書かされるはめに。
(泣かしたのは真由なのに、なんで奈菜のレポートやんなきゃいけないんだよ……)
「あたしのレポートが終わったら、真由のもやってもらうといいいよー。三つ子だって? 本当そっくりだよね。真由が騙されるのも無理ないか」
「奈菜、カタキとってくれてありがとうー。でも、圭司君もかわいそうだし、私のは自分でやるわー」
(真由、あいかわらずかわぃくてやさしぃ……。萌え……)
優雅な午後を過ごす仲良し三人組。
優しい真由さん。
やっとレポートを終えた圭司君のために夕飯を作ってあげました。みんなで夕食です。
圭司君、がつ食いです。
「圭司君ったら。よっぽどお腹が空いていたのね」
食事を終えた圭司君、じっと理奈さんを見つめはじめました。
(この子けっこーかわいいな……)
(野郎に見つめられてもうれしくないな……。あっ、そーだ!)
「ねーぇ、圭司。私のレポートもやってー」
「は?」
「おねがいー」
猫なで声を出してコケティッシュに迫る理奈さん。
結局、理奈さんのレポートを書き始める圭司君。
(あれっ? 何で俺こんなことしてんだろ……)
圭司君、理奈さんにうまく丸め込まれたようです。
(人がレポートやってる横でのんきに寝やがって。くそー。でもかわいいなー。聡の野郎……うらやましい)
聡君に先駆けて、真由さんの寝顔を拝んだ圭司君。
どうやら、彼は美女三人組の奴隷に決定のようです。
真美ちゃんたちキャンパスライフのサブメンバーとなる七人を紹介します。
彼らは平屋の寮で共同生活を送っています。
まずは、ストライフ家のルカ君。
六人兄弟唯一の男の子で、第一子。
うるさい妹達から解放されて、やっと一人の部屋と時間が得られて大喜びです。
ストライフ家の長女、真理奈ちゃんです。
彼女はかなりのブラコン。
兄のルカが好きでしょうがない様子で、いつもくっついて行きたがります。
現在、斉藤理奈さんに言い寄られて当惑中。
真理奈ちゃんにはそっちの趣味はないようです。
こちらはシャール家の美里さん。
お母さん似で、童顔ながらも落ち着いた雰囲気の美人さんです。
佐田家家の透君は彼女が気になっているようですが、美里さんはまったく興味がない様子。
美里さんの弟、ファルク君です。
ティーン時代、佐田家家の麻美ちゃんとはキスをした間柄ですが、大学に入ったら恋愛関係も解消してしまいました。
ファルク君自身も、子ども時代の恋から覚めたご様子。
新しい彼女を募集中です。
最後は、堀川家の七人兄弟達のうちの三人です。
こちらが双子の達也君と、
勝也君です。
勝也君だけスポーツマンです。
そして、海斗君の双子の片割れ……えーと、名前忘れました。
とりあえず、以上七名です。
彼らも女子大生三人組と同様、外部から麻美ちゃんたちと関わってもらうつもりです。
昨日は早々と就寝した久美ちゃん。
朝もまだ暗いうちから目が覚めてしまいました。
仕方なしに、ラマと談笑しながら夜明けを待つことに。
そして、暇を持て余した挙句、同じように早起きをしていたマッケンジーちゃんにレポートを書くように指示しました。
たとえ暇でも、面倒なコトは人に押し付ける久美ちゃん。相当の怠け者です。
そして引き受けるマッケンジーちゃんは人が良すぎ。
久美ちゃん、ラッキー! と心の中でガッツポーズ。ま、何でも頼んでみるものです。
そしてここにもう一人、ものぐさ者と頼まれたら断れない気の弱すぎる人がいました。
麻美ちゃんもリディアちゃんを捕まえて、レポートをお願いしたのです。
「え? 私がレポート書いていいの?」
リディアちゃん、レポートマニアなんでしょうか。嫌がるどころか快く引き受けてくれました。
ようやくみんなも起きだして来て、朝ごはんです。
最初に食堂にやってきたのは透君。奥のテーブルで一人で食べていたら、圭司君と海斗君が手前のテーブルにつきました。
そして遅れて現われた麻美ちゃん。
「二人とも、ここ空いてる? 一緒に食べよー」
「おう」
「……」
透君、なんだがかわいそうです。
さて、久美ちゃんが図書室の水槽に熱帯魚をいれました。
といっても、ものぐさな彼女に魚の世話ができるとは思えません。
すると朝食を終えた透君がやってきて、水槽を眺めだしました。
「この寮、こんな水槽あったんだ。はじめて知ったなー」
麻美ちゃんに見事にスルーされ、ちょっと落ち込んでいた透君。
魚達の姿になぐさめられたようです。
聡君と、
素也君は朝食も食べずに、すぐさま自分のレポートに取り掛かっていました。
偉い。どこかのものぐさ達とはたいした違いようです。
聡君は知識願望なので、レポートをやること自体が嬉しいのは分かるのですが、意外とロマンス願望の素也君も自分でやるのがいいようです。
そして弘君の姿がなかなか食堂に現われないと思ったら、シャワーを浴びた後その場で携帯ゲームに熱中していました。
なにもそんな湿気た場所でやらんでも。
ゲームなんて買い与えるべきではなかったかもしれません。
朝食の後、圭司君と海斗君もレポートを書きはじめました。
麻美ちゃんはリディアちゃんにレポートをやってもらっているので、優雅な食後をと思ったのですが、よく見たら技能レベルが足りなくて成績ゲージが合格ラインに全然足りてませんでした。
リディアちゃんがレポートを仕上げる前に、麻美ちゃんは必死にレベル上げをする羽目になってしまいました。
その晩の風景。
透君と素也君がダーツで遊んでいました。
透君、ダーツが壁と得点表にしかささってないんですが。
それを見ている素也君、彫刻について熱く語っているようです。
そんな素也君に心の中でダメだしする透君。
……あんまり仲は良くなさそうです。
今度は素也君がダーツを投げる番です。
一応二本とも的に当たっている分、透君よりは上手ですね。
衛生がヤバかった圭司君。
シャワーを浴びさせて寝かせようと指示したものの、なかなか寝室に帰ってきません。
まさかと思ってシャワー室を探すと……。
また携帯ゲームですか!
隙あらばポケットから取り出して遊んでくれます。まさに売り文句どおり。
本当に買い与えるんじゃなかった……。
ロマンス願望の弘君。
朝っぱらから専攻の教授を口説いていました。
だーいぶ年上のようですが、それが好みなのか、はたまた別の下心があるのか。
「先生、分からないところがあるので個人指導をお願いしたいんですけど」
「それはいい心がけね」
教授も嬉しそうです。
熱心な教え子だからか若い男の子相手だからか……。
下手したら訴えられそうですよ、この教授も。
そういえば、演劇学のロバート教授は人にやたらキスしようと迫ってくるので困ります。
教授にも色々いるんですね。
その番、授業帰りに素也君にいじめられている透君を発見。
素也君……優しい子だったと思ったのに。章吾父さんの気難しくなる教育の賜物でしょうか。
そして透君。超内気な素也君にまでいじめられるようになったら、もうおしまいだって。不憫な。
一方の麻美ちゃん。
彼女もロマンス願望のはずなんですが、弘君と違って、恋より女友達に電話をかけまくる方が楽しいご様子。
(シャワー浴びたら、真理奈と美里と麻奈に、電話でおしゃべりしよっと)
さて、翌日も相変わらず一番起きは久美ちゃんです。
早起きというよりは、早く寝すぎて早くに目が覚めちゃったのです。
食堂のおばちゃんもまだやってこないので、暇つぶしにスポーツ観戦。
「あちゃー。点入れられちゃったよー」
「おはようさん。朝っぱらから熱心だな」
「あ、おはよ……」
透君は朝食の前にひと勉強です。
聡君がオムレツを食べてたら、素也君もやってきました。
そして、微妙な位置に座る内気な素也君。彼らしくて笑えます。
ま、聡君の向かいの席には食べ終わった後のお皿があって、座れなかっただけなんでしょうが。
そして弘君。朝も食べずに寝起きばなからいきなりナンパです。
「この間は俺のレポートやってくれて、ありがとな!」
「あら、いいのよ。私も楽しくできたもの」
そして麻美ちゃん。席を立ち際に放屁。
「くさっ」
大分遠くにいるのに、透君が鼻をつまんでします。
「えへ。でちゃった」
いや、麻美ちゃん。そこでかわいこぶっても無駄だから……。
本当にロマンス願望なんでしょうか。この子は。
そして、なかなか朝食を食べに降りてこない奴がいる。
またトイレの前で携帯ゲームです。
ああ! 時間を無駄にするんじゃない!
ただでさえ大学生は忙しいというに!
The sims2プレイ環境
本体+キャンパス+ナイト+ショップ