突然ですが、麻美ちゃん達引越しました。
SSを間違って消してしまったので文字だけのお知らせとなりますが、あれから大家さんが寿命で亡くなってしまったのです。
で、他人の家に住んでいても仕方がないので、新しく家を買って姉弟で入居した次第。
結構立派なお家です。
この間、麻美ちゃんはファルク君を呼んだり弘君を呼んだりと色々ありました。
「あ、なんか熱っぽい?」
新しいお家に引っ越したしょっぱなから、麻美ちゃんの体調が変です。
変だと思ったら、麻美ちゃん、お腹がおっきくなりました。
「姉ちゃん……。それ誰の子…?」
さすがの透君、姉の行動には慣れているとはいえ、今回はやっぱり引き気味。
「うーん。私としては弘君の子だと思うのよね。多分」
「多分じゃないよ。どうするの」
「とりあえず、産むわ」
「でも、二人じゃ面倒見切れないかもしれないよ、赤ちゃん」
「そうね。心配はそれね」
どうやら、「それ」以前の心配はないみたいです。二人とも。
麻美ちゃん、弘君を家に呼びました。
「麻美!? そ、その腹……」
「ってわけなの。多分、弘君の子よ」
「た、多分!?」
ロマンス願望は大変です。
弘君、放心状態。
「赤ちゃん……? 麻美の奴、あの腹は食いすぎなだけじゃあないのか?」
「俺の子かぁ……」
弘君、言葉すくなにかえって行きましたが、その頬はちょっぴりほころんでいました。
「姉ちゃん、あんまり無理するなよ。大事な体なんだから」
「ありがと。ところで次の一手、もうちょっと待ってくれない?」
「だめ」
なんともお気楽な姉弟。
そうこうするうちに、麻美ちゃんのお腹もずんずん大きくなっていきます。
これはもういつ生まれてもおかしくない状態。
「姉ちゃん、やっぱりベビーシッター雇った方がいいのかな」
「うん。ちょっと待って、電話だわ。あら、弘君? え、何。迎えに来るって?」
「麻美! 俺んち来て産め。そうしろ。なっ?」
「なんでー?」
「俺んち三人もいるだろ。昼は俺が家にいるし、夜は海斗と圭司がいるしさ。いつも誰かが家にいたら、麻美も安心して産めるじゃないか? この家じゃ、透しかいないだろ」
「あ、そうかも。じゃあ、弘君のうちに行ってもいい?」
「だからそうしろっていってるじゃん! ついでに、子どももしばらく預かってやるよ」
麻美ちゃん、こうして弘君の家で出産することになりました。
麻美ちゃんの出産は、こちらに続きます→「その他の人々」03
麻美ちゃん、久しぶりに素也君をお家に呼びました。
おや、素也君からですか?
軽くキスです。
素也君も積極的になったものだ。
「今日は家でゆっくりしていってね!」
麻美ちゃんも上機嫌。
さっそくウフフに誘います。
ところが素也君、なかなか難しい数学の話題を麻美ちゃんに振ります。
何ですかそれは。放物線?
素也君相変わらず話題選びが下手くそです。
そして、麻美ちゃん4ウフフ完了。
素也君にいたっては初ウフフ。
憧れの麻美ちゃんとようやくゴールインです。
ところで麻美ちゃんの下着ですが、こんな感じ。
どう見ても似合っていませんね。
麻美ちゃんにはまだ少し早すぎる下着みたいです。ちょっと頑張りすぎちゃいましたね。
悠子さんなら多分似合うはず。
晩には、外科医の詩織さんをお食事に呼びました。
麻美ちゃん、奥手な透君に一計を案じた様子。
「詩織ちゃん、家の弟を紹介するわ。仕事から帰ってくるまで待ってね」
「はい、麻美さん」
で、透君のほうですが、久しぶりに家族を家に招待していました。
「美香、ちょっと見ない間に大人っぽくなったなー」
「お兄ちゃんもその白衣とっても似合ってるよ」
家族でのちょっとしたホームパーティーです。
なぜかいる理奈さんは、翼さんが同伴してきました。
「父さん、麻緒にはもう会ったっけ?」
「ああ。お前に似たかわいい子だったよ。母さんにも早く会わせてやりなさい」
「今度そうするわ」
「姉ちゃん、俺も麻緒ちゃんに会ったよ。俺も美香も叔父さん叔母さんになるんだよな」
「そうよ。これからも麻緒をよろしくね」
兄弟でも久しぶりの団らんです。
大人でも、teenの「語り合う」に加わることができるんですね。
こうして、夜は更けていきました。
ある晩のこと、詩織さんが訪ねてきました。
「あ、詩織さんいらっしゃい。よかったら泊まって行きませんか」
透君、いきなりお泊りを誘いましたが、あっさり断られてしまいました。
まあいいんですけど。
せっかくのお客さんですから、夕飯を振舞うことにしました。
って、こういうときに限って火事ですか!
「あ、火力強すぎた!」
スプリンクラー作動。
台所が水浸しですが、どうにか火事はおさまりました。
スプリンクラーの消火活動のおかげで、台所の騒動は一切知らない詩織さん。
出されたお料理を澄ましてぱくり。
「にが……」
やっぱり。
透君、めげずに翌日も詩織さんをお家に呼びました。
「今日は泊まらせて貰おうかしら」
透君、これはチャンスです。
「じ、じつはお願いがあるんですけれど……」
「はい?」
「ぼ、僕と付き合ってくれないでしょうか」
「ええ、よろこんで」
ハートが来ました!
麻美ちゃんのお膳立てで、どうにかこの二人もお付き合いすることになりました。
その日の晩は、焦げてないちゃんとしたお食事をつくりました。
「透、今日のポークチョップはなかなかよ! はぐはぐ」
「なんか私までご馳走になっちゃって。がつがつ」
手前の二人の食いっぷりが汚いですが、気にしない方向で。
邪魔者は、さっさと食事を終えてどこかに行っちゃいました。
「麻美さんたら、相変わらずのはや食いなんですね」
「……恥ずかしいです」
その後の透君、シャワーを浴びながらぼんやり。
(付き合ってもらえることになったけど、これからどうしたらいいんだろ……)
透君、女の子と付き合うのは初めてです。
誰に手ほどきをしてもらうこともなく、それでも頭の中は詩織さんのことでいっぱいで。
今晩は詩織さんはお泊りしてくれるので、話す時間はいっぱいあります。
「あ、あの、詩織さん……」
「あ、透さん、ビリヤード一緒にやります?」
「いえ。あの、今朝のことのすぐ後でなんなんですが……、実は……」
「ぼ、僕と結婚してください!」
「!?」
いきなりプロポーズですかい。
それは詩織さんも驚きます。
「まあ! 私達お会いしたばかりですのに! でも、……うれしい!」
会ったばかりでこんなの貰って、後悔しないんでしょうかね。
透君、おとなしい性格に似合わず電撃婚約です。
「あ、姉ちゃん。僕、昨日の晩プロポーズしたから……」
「……はやっ!」
さすがの麻美ちゃんもびっくり、
その麻美ちゃんですが、朝ごはんの後……。
お腹がおっきくなりました。
「麻美ちゃん、元気にしてた? 麻緒ちゃんも元気にしてるよ!」
「海斗君! 訪ねて来てくれて嬉しいわ!」
「え、麻美ちゃんそのお腹……」
「えへ。またできちゃった」
また、じゃありません!
朝です。
透君、目が覚めたらお腹の大きな麻美ちゃんがいました。
「姉ちゃん、それ誰の子……?」
「素也君の子」
透君、麻美ちゃんに色々いいたいことがあるのですが、出勤の時間になってしまいました。
ところが表では、誰かがゴミの缶を倒して害虫が大発生中。
「害虫……いやっ!」
麻美ちゃん、あまりの気味の悪さに泣き出してしまいました。
「あーあ。姉ちゃん大丈夫かな。害虫駆除業者にも電話かけとかないと……」
透君、悩みが多いです。
業者の人のおかげで、害虫はきれいさっぱりいなくなりました。
麻美ちゃん、ようやくほっと一息。
「これで安心して産めるわ」
そしてついに、お風呂で産気づきました。
「や、やだっ! こんな狭いところで!?」
ポコーンと元気な男の子を出産!
名前は素也君にちなんで、素直と名付けました。
「やだー! すっごくかわいいじゃない! 女の子みたい!」
「素也君! あなたの子よ!」
「え」
麻美ちゃん、遊びに来ていた素也君に、いきなりのご対面。
素也君、突然のわが子の出現に茫然自失。
仕事から帰ってきた透君。
「うわー! 僕叔父さんになったんだー!」
麻緒ちゃんがいますが、この家で初めて育てることになった初めての甥っ子です。
透君の感動もひとしお。
「かわいいなー。麻緒ちゃんもこんな感じだったっけー」
透君おおはしゃぎ。
素也君、動揺が収まらないままも、我がこのお世話です。
「俺の子ども……?」
視線はあさっての方向ですが、どうにかミルクをあげていましたよ。
晩には、翼さんと悠子さんも呼びました。
是非とも孫に会っていただかなくてはね。
「ごめんなさいね。突然子どもが生まれて、驚いたでしょう」
「はい……」
「麻美ったら、どうしてあんな子に育っちゃったのかしら。次々に父親の違う子を生んだりなんかして」
……それはあなたの血ですよ、悠子さん。
翼さんも加わってきました。
「素也君、もしよかったら、麻美との結婚を考えて欲しいんだが。麻緒という子もいるが、あの子は大きくなるまで弘君のところで育てるようだし……」
「まあ、翼ちゃん。それは私達が口を出すことじゃないわよ。ねぇ、素也君」
「はあ……」
家族願望の翼さん。やっぱり、麻美ちゃんには結婚して欲しいみたいですね。
その相手には、ロマンス街道をばく進中の弘君より、素也君みたいな大人しめの子がいいようです。
「素直が大きくなったら、一緒にキャッチボールをやりたいと思います……」
素也君、翼さんと男同士でお話中。
しかし、翼さんはテレビの方に夢中みたいです。
「たくさん飲んで、早く大きくなれよ。ママを守れるくらい強い子になってねー」
翼さん、帰り際に素直にミルクをあげていました。
やっぱり、麻美ちゃんには旦那さんが必要だと、翼さんは考えているようです。
麻美ちゃんと同じロマンス願望の悠子さんを妻に持つ翼さん。
色々悩みはあるけれど、ロマンス願望だって結婚はできるはずと強く信じているのでした。
透君が素直ちゃんをあやしている頃、
麻美ちゃん、ファルク君をお家に呼んでいました。
ファルク君とはティーン時代からの付き合いです。
一応ファルク君はきちんと付き合える彼女が欲しいようなのですが、なんだかずるずると関係を続けてしまっています。
でも、それが彼の命取りになったり……。
こうなる。
さて、透君です。
こんな顔していますが、実は今日は大切な日。
そう、詩織さんとの結婚式の日なのです。
「ああ……。どうしよう。ちゃんとできるかな……」
不安だらけです。
さて、日が昇って結婚式の始まりです。
招待したお客さんもぞくぞくと集まってきました。
詩織さん、そんなところで乾杯してないで、早く透君のところに行ってください。
つか、あなたが乾杯してどうするの。むしろ乾杯されるほうでしょう。
どうも、シャンパンは後で用意した方がよかったようです。
シムたち、これがあるとやたら乾杯したがるんですよね。
なんか、サンタさんと、ピン芸人みたいなピンクのスーツの人まで来ました……。
達也君と勝也君ですね……。
催し物を間違って来てしまったんでしょうか。
変なお客さんはほっといて、早速メインイベントを始めましょう。
「あーいいなー。俺も結婚してみてー」
「したらいいじゃん。麻美ちゃんいるでしょ」
弘君、柄にもないこと言ってます。
二人の幸せに当てられたのね。
いよいよと言う時、麻美ちゃんがトイレにダッシュ!
「つ、つわりが……」
麻美ちゃん、またしても妊娠確定のようです……。
屋内では翼さんが乾杯中。
後にしてくれ! 外に出なさい。息子の結婚式だっちゅうに。
そして、二階には結婚式なんかどうでもいい人達がいたり……。
美香ちゃん、お兄さんの結婚式だよー。
そして相変わらず目立つ、ピンクとサンタ。
参列者の足並みがそろわないまま、指輪交換です。
あ、ようやく翼さんと翔君が外に出てきてくれましたね。
そして、詩織さんの頭上に「金持ちと結婚した」マークが燦然と輝いています。
いや、お金のために結婚したわけじゃないんですが……。
でも、なんか……やだな。
ようやく麻美ちゃんもトイレから戻ってきました。
透君、詩織さん、結婚おめでとう!
さてさて、結婚式が無事終わり、こんどはケーキ儀式です。
透君、包丁でケーキを切って詩織さんに食べさせてあげます。
「はい、あーん」
手づかみですか!
そして、郵便屋さんがこっちみてます。
「どう? おいしかった?」
透君のこの笑顔! とっても幸せそうです!
そしてケーキに群がる参列者。
なぜか郵便屋さんまで混じってきました。まあ、かたいことはいわないでおきましょう。
結婚式で皆が集まっているついでに、麻美ちゃんと素也君の子、素直ちゃんのお誕生会も開きました。
素直ちゃん、ビローンと成長!
……ん。なんかお顔が変?
お、口が! 鼻が!
あああああああ!!
こ、これは素也君似なのか!!?
うわーうわー……。
あああ、まぁ、目元はかわいいし……。
何ともいえず、お誕生会も終了です、はい。
パーティーも終わって、新婚さんはリムジンで新婚旅行に出かけて行きました。
といっても、1時間の新婚旅行ですが。
本当に、どこに行ってるんでしょうね。
以上、お二人の結婚パーティーはこんな感じでした。
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