クリスマスの朝。
今日は悠子さんを呼んで、家族でお食事です。
弘美ちゃん、パジャマのままで来てるよ……。
それぞれ好きなものを注文しました。
弘美ちゃんはマカロニチーズですか。
「この国の裁判制度は根本的に間違っているわよね」
麻美ちゃん、もうちょっとやわらかい話題を話しましょうよ。
麻美ちゃん、相変わらずの食べっぷりです。
あ、レストランに聡君の息子の勇樹君が来てます。
「弘美は大きくなったら大学に行きたいか」
「うん! 行ってみたい!」
「海外留学っていうのもいいわねえ」
「でも、あんまり遠くに行っちゃうと心配だわ」
ほのぼのと会話。
あ、麻耶君が来た。
立ち止まって麻美ちゃんたちに微笑みかける麻耶君。
「母さんたちも来てたんだ」
「きぐうねー」
でも麻耶君、弘君にはこの顔です。
やっぱり、自分の父親以外の人が麻美ちゃんのそばにいるのは気に食わない様子。
人生は色々と難しいですね。
さて、食事のあとは、おばあちゃんと写真を撮りました。
「わーい! おばちゃんと撮った写真ー!」
そのあとはパパと。
もちろんママとも撮りました。
しかし弘美ちゃん、どうしてパジャマのまま来ちゃうかなー。
せっかくかわいい服を選んであげてたのに。
撮った写真は、さっそく弘美ちゃんの部屋に飾りました。
素敵な思い出になりましたね。
「今日は皆と遊びに行けてよかったわね」
「また行こうな」
弘美ちゃん、今のうちにいっぱいパパとママに甘えようね。
ところで、麻美ちゃんには弘美ちゃんとおそろいの服を用意していたのをすっかり忘れてました。
でも、忘れててよかったのかも。
これはちょっと、はじけすぎですか。
「パパ、鬼ごっこしよう! パパが鬼ね」
「よーし」
「わーい!」
「待てー」
ゆっくり追いかける弘君。
「弘美は速いなー」
「鬼さん、こちらー!」
「そら捕まえた!」
「じゃあ、今度は私が鬼ね!」
「ぱ、パパ!?」
弘君、猛ダッシュ。
こらこら、子供相手に本気で逃げてどうする。
「ああ、疲れた」
「面白かったー」
「ごくろーさま」
結局暗くなるまで遊んだ二人。
「弘美ちゃん、パパと一緒に遊んでよかったねー」
「うん!」
「ママ、そんなところで寝てると風邪ひくよ」
「うーん……」
こんな光景、前にもありましたね。
そのときは麻緒ちゃんとだったでしょうか。
「うー、私も眠たーい……」
弘美ちゃんもお疲れ。
いっぱい遊んだからね。
明日から学校です。
今日は早めに就寝。
おやすみなさい。
弘君もお疲れの様子。
そこにベッドがあるんだから、そっちで寝なさいって。
透君もソファーで寝てました。
なんだか年をとるとしょっちゅうソファーで仮眠をとっている気がします。
そして、朝は早くから起き出すんですよねぇ。
弘君、トリックショットに挑戦。
うまくいくかな?
スポ!
お、入った!
そして見事にイン!
「いよっ! さすが俺!」
自画自賛。
弘美ちゃんが学校から友達を連れて帰ってきました。
これは……。
麻緒ちゃんの双子の息子の片割れ、真治君です。
弘美ちゃんからすれば甥っ子ですね。
「弘美、遊ぶのは宿題が終わってからだぞ」
「はぁい……」
「パパが教えてやろう」
「うん!」
これなら、宿題も早く終わりますね。
「あーん、分かんないよー」
弘美ちゃん早速挫折。
「順番に考えていってみな。まずは……」
「……鶴が二十匹で、亀はうーんと、何匹だろー」
「もう少しだぞ」
「おわったー」
弘君のおかげで、宿題が早く終わりました。
外は暗くなっちゃったけど。
宿題をすませたあとのおやつは格別。
麻美ちゃんが焼いてくれた、特製ベリーパイです。
「おいしーねー」
「さすが有名シェフだけはあるな」
(弘美はいい子に成長してくれてる。あの子は私たちがいなくなっても、きっとうまくやっていけるわ)
翌日。
「弘君、やっぱりあの日が待ち遠しい?」
「そうだなー。弘美と離れて暮らすことになるのはさびしーけどな」
麻美ちゃんと弘君、なにやら計画を立てているようです。
「透、弘美をよろしく頼むわよ」
「いいけど、まだ気が早いんじゃない?」
弘美ちゃんが学校から帰ってきました。
「ママー! 見てー! A+とったよー!!」
勢いをつけすぎて、弘美ちゃん、通り過ぎてしまってます。
そして今日も、お友達を連れて帰ってきました。
昨日の双子の片割れ、サトル君です。
「甥っ子~」
「叔母さ~ん」
親愛のハグ。
「いひひっ」
「へへへっ」
家族のキッス。
「ぶえ~」
お互い口をぬぐう。
かわいい。
「弘美、パパとママがよそで暮らすことになっても、大丈夫?」
「うん! 毎日パパとママに会いに行くからいいよ!」
「そうね。毎日いらっしゃい」
弘美ちゃん、シャボン玉吹き。
あ……。
それ、飲むものじゃないよ!
ごくり
「げぼっ」
あっ、口からシャボン玉……。
「ごほっごほっ」
ぷくぷく
そういう遊び方もありなんですか?
一日の終わり。
弘美ちゃん、パパとママにお休みのご挨拶。
「おやすみー、パパ、ママ」
「おやすみ、弘美」
今日は弘美ちゃんの誕生日。
家族で祝おうということで、麻美ちゃんの子供たち三人組みを呼びました。
麻緒ちゃん、素直君、麻耶君です。
ラマは麻耶君が連れてきました。
それからもう一人。
麻美ちゃんの妹、晴美ちゃんです。
両親が亡くなってから、一人で大学へといった彼女のことを、麻美ちゃんは気にかけていたのです。
親が遅くにもうけた子供という点では、弘美ちゃんと通じるものがありますし。
さて、今日の主役が学校から帰ってきました。
パーティーの始まりです!
家族みんなで華やかにお祝いです。
「弘美ちゃん、お誕生日おめでとう!」
「おめでとー!」
「弘美ー! パパ好みの美人になれよー!」
弘君、またそんなこと言ってるんですか。
「弘美ー! ひゃっはー! おめでとーうっ!」
麻美ちゃん、はじけすぎ。
「皆ーありがとー! それじゃあ、吹き消すねー」
「ふー」
さあ、ろうそくの火が消えました。
弘美ちゃん、きらっと光って……、
ティーンに成長!
「弘美ー! こいつ、立派になりやがって!」
「わっ、パパったら!」
弘君、男泣き。
三人そろって記念写真。
弘美ちゃんには、麻美ちゃんの若い頃の髪型をさせました。
麻美ちゃんとは微妙に面立ちが異なる気がする弘美ちゃん。
きっとどこかがパパ似なんですね。
「ママ!」
「弘美! 元気でね!」
そして今日はお別れの日でもあります。
麻美ちゃんと弘君、新たな夢をかなえるために、別の家へと引っ越していくのです。
「透も、元気でね! 弘美をよろしく」
「大げさだなぁ。表通りに引っ越すだけだろー」
家族のキッス。
そういえば、いままでずっと一緒だった透くんと別れて暮らすことになるんですね。
生涯一度きりの、ちょっとしたお別れです。
「パパ、ママ、元気でね! また明日会いに行ってもいい?」
「いいわよ。いつでもおいで」
「ってゆーか、今から一緒に行ってもいい?」
「引越しの整理で忙しいから、明日にしなさいって」
弘美ちゃんの部屋には、三人で撮った写真が飾られました。
生涯初めての宝物です。
弘美ちゃんはこれからも健やかに成長していくことでしょう。
佐田家家分家は、これでおしまいです。
エピローグへ続く
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