弘君宅です。
それぞれの夕方。
圭司君は筋トレ。
「はひー。もうだめ……」
海斗君はスピーチの練習。
「麻緒、じゃあ、ちょっと一人で遊んでてくれよな」
そして弘君は……、
女の子といちゃいちゃ。
「ったく、弘の奴しょうがないな……。なー、麻緒ちゃん」
「あいとおいたん」
「だめっ! もーだめっ!」
圭司君、根性無し。
そんな晩、弘君は麻美ちゃんを呼びました。
「麻美、そのお腹……」
「これは素也君の子」
「な、何考えてんだよ、お前は!」
「今日はそんなんで呼んだんじゃないんでしょ?」
「まったく、麻美の奴……。さあ、麻緒ちゃんママが来たぞー」
「んま」
今晩は、麻美ちゃんに成長した麻緒ちゃんを見てもらうつもりだったのです。
「どっこいしょっと。麻ーちゃん?」
「まま……」
「あー、あんまり会ってないから、私のことママって分からないかな……」
「まんま!」
「あら、麻緒ちゃん! ちゃんと分かるの? さすが海斗君が言葉を教えただけはあるわー」
「ほーら、高い高いー」
ってほんとに高っ!
しばしの母娘水入らずの時間なのでした。
「麻緒ちゃん、おはよーう」
「むー」
「俺だって、麻緒の世話くらいさくっと見れちゃうんだからな」
圭司君、朝っぱらから気合が入ってます。
今日から弘君も朝の仕事になったので、今日休日だった圭司君が麻緒ちゃんのお守なのです。
「麻緒、大きくなったらなんになるかなー」
そして、今日は大切な日、麻緒ちゃんの誕生日でもあります。
ところで社長。
そんなところで寝たら風邪を引きますぜ。
海斗君、仕事から帰るなり、部屋の前で力尽きました。
「あー、ここんとこ麻緒の世話やら仕事やらで休みがなかったからなー」
本当にお疲れ様です。
「でも、麻緒ちゃんのお世話も今日までと思うとちょっと寂しいかな」
「おいたーん」
「さ、ママが来る前にきれいきれいしとこうな」
圭司君、かいがいしく麻緒ちゃんの面倒を見ます。
「やっと麻緒の世話にも慣れてきた頃だったのになー」
圭司君、夕食の準備をしてパーティーに備えます。
はやく誕生パーティーをしたいところなのですが、まあ、弘君の帰宅まで待つことにしましょう。
しかし、時間を持て余してしまいますな。
麻緒ちゃん、暇すぎて、海斗君に本を読んでもらうよう頼んでます。
そうこうしてる間に、あっ!
しまったぁ!
18時が来てしまって強制的に成長!
あーあ。せっかく用意したケーキが無駄になってしまいました……。
その頃の大人たち。
ゲームに熱中。
髪型があれだったので、早速鏡でイメージチェンジしました。
そしたらこんなにかわいく……。
髪型とメイクって大切ですねー。
「ぱぱ、おかえりなさーい!」
「麻緒か!?」
出勤前には幼児だった我が子が、大きくなってお出迎え。
弘君、かわいく成長した娘にほくほくです。
さっそく、娘のために新しい服を買いに夜の町へと出て行くのでありました。
麻美ちゃんと麻緒ちゃんです。
「ねえママ、お腹おっきー」
「この中にね、麻緒の弟か妹がいるのよー」
麻美ちゃんのお腹の中には、ファルク君との子がいるのです。
「わー、赤ちゃーん。早く出てきてね!」
「ママ大好き!」
「ママも麻緒ちゃんが大好きよ!」
家族のキッス。
さて、麻緒ちゃん。
幼児の時の癖か、海斗君のお部屋をすっかり自分のお部屋だと思い込んでしまったようです。
麻緒ちゃん、それは海斗君のベッドですよ。
なので、麻緒ちゃんのお部屋を新しく増築。
高給取りの海斗君のおかげで、資金も潤沢でした。
麻緒ちゃんが大きくなって、朝食もがぜん華やいだものに。
麻緒ちゃんに言葉や歩き方を教えた海斗君。
今度は宿題を教える役になりました。
「そこは、掛け算で考えるといいんだよ」
「うん。ところで海斗叔父さん、結婚とかしないのー?」
「え?」
「海斗叔父さんなら、絶対いいパパになると思うんだけどなー」
さすがは弘君と麻美ちゃんの子です。
なかなかおませさん。
遊びに来ていた由紀夫君を、牛が迎えにきていました。
おっ、ちゃんと牛の服を来ています!
どういう条件でこの服が現われるんでしょうね……。
もしかして、仕事着なのか?
そして、入れ替わりになぜか里奈さんが……。
「ちょっと、弘の顔を見に来たわよ」
(俺、この二人に挟まれんのなんかやだ……)
この二人、一応親友同士です。
もちろん理奈さんは女の子好きですから、そのつもりで麻美ちゃんと仲良くしているのですが。
そして、麻美ちゃんのほうは、まだ、理奈さんが弘君との子を産んだことは知りません。
知らない方がいいんでしょうが。
弘君、今この家に帰宅したらどうなるんでしょうか……。
「透叔父さん、いらっしゃーい!」
今日も元気な麻緒ちゃんです。
で、そのパパと言えば弘君。
今日も女の子を家に呼んでいちゃついていました。
もちろん、麻緒ちゃんの目のないところでですが。
その後、ベッドでウフフをしようとしたのですが、久しぶりに拒否られました。
弘君、麻緒ちゃんが家にいるとどうも集中できないようです。
今日はこの辺にしておきましょうか。
その後弘君はキッチンでご飯を食べていました。
すると、麻緒ちゃんが部屋に入ってくるなり泣き出してしまいました!
あちゃー! 目の届かないところでいちゃついても、子どもにはばれちゃうんですか。
これはとんだ大失敗です。
「パパのばかー!! ママじゃない人と仲良くなんかしてーぇ!!」
麻緒ちゃんの悲しげな泣き声がキッチンに響きました。
な、泣いてる……んだよね?
なんか嬉しそうな顔してますが……。
「あー! 俺はなんて馬鹿な父親だー!!」
弘君も号泣。
「麻緒、ごめんな。もうしないから。仲直りしよ」
そう言いながら弘君がポケットから取り出したのは、携帯ゲームです。
こらこら、物で子どもをつるな。
「わー!! パパありがとう!!!」
こらこら、物でつられるな。
子どもの喜びかたがものすごく嬉しそうなコマンドです。
なんかもう、全身で喜びを表すところがかわいい!
「今度やったら、私ママの所に家出しちゃうから!」
「わ、分かったって。もう絶対しない! 約束する!!」
おやおや、いいんですか弘君。そんな約束して。
さて、麻緒ちゃん。
翌日は圭司君に運動のお稽古をしてもらいます。
「いいか、麻緒。健全な精神は強い肉体に宿るんだ。パパみたいにデレデレしたシムになっちゃだめだぞ」
「はぁい!」
「だーっ!」
麻緒ちゃんいきなり転落。
またしても。
「あー! この柵高くて飛び越えられないよう!」
「うわーん! ひっかかったー!!」
「どうしたー、麻緒。コースに遊ばれてるぞー」
「ぎゃっ」
ずるっ
びたん!
……麻緒ちゃん!
お疲れっ!
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