翌日、学校から久美ちゃんが佐田家家の麻美ちゃんをつれて帰って来ました。
久美ちゃんはその後バイトですぐに出て行ったので、素也君がお相手です。
内気な素也君ですが、快活な麻美ちゃんに助けられて何とかお話できてます。
「素也君って、聞き上手ねー」
どうやら話が弾んでいる様子。
素也君も楽しそうです。
「あはは、そりゃないっすねー」
和やかな雰囲気が続きます。
ってここ、トイレの中なんですけどね。
でもまあ、素也君、初めての友達ができそうです。
……さて、真昼間からパジャマ姿で昼飯をのろのろ作っていた章吾父さんはどこに行ったんだと、ちょっと目を離した隙に、
「うおりゃー、麻美っぺめー!」
「きゃーっ! 突然なによー!」
素也君、豹変。
突如、麻美ちゃんの頭をぐりぐり小突きはじめました。
どうしたんだ素也! 須々木家の良心!
台所では章吾父さん、まだ食べたりないのか、冷蔵庫の前でものほしそうにしています。
さて、なんとか素也君から解放された麻美ちゃん、やっとこさトイレから出てきたとき、この暇そうな章吾父さんに捕まりました。
章吾は社交性が高いので、人を放っておけないんですよね。
しかし、
「あの素也につかまるなんて、麻美ちゃんトロイよな」
父さん、素也君に小突かれた麻美ちゃんをからかって泣かせてしまいました。
大人げないよ!
「あは、こいつ泣いてやんのー」
「ううー」
もっと大人げないよ!
その後麻美ちゃんは、バイトから返ってきた久美ちゃんにようやく救出されました。
でも麻美ちゃん、章吾父さんを睨みまくりです。
(なんてバカな男なのかしら! 奥さんに逃げられて当然だわ!)
……どうやら、須々木家でまともなのは久美ちゃんだけだったようです。
そういえば久美ちゃん、怠け者でだらしない以外は、ものすごく快活で社交的なんですよね。
案外、人には好かれやすいのかもしれません。癒し系?
黒木夫妻がまだ夢の中、修二じいちゃんの朝ははじまります。
ちっちゃい子は目を覚ますと大音響で泣き出して、同室の寝ている人を起こしてしまうので、その前にベビーベッドから出してあげないといけないのです。
共働きで家計を支える息子夫婦への、修二じいちゃんの気遣いでもあります。
ってゆうか、いきなりですか! 麗華ちゃん!
その状態のトイレで遊ぶのはやめてーっ!
慌ててトイレ掃除をする修二。
なんか泥縄ですが。
それにしても、本当にトイレが好きな双子ちゃんです。
(じいちゃ、僕も早くだちてー)
「さあ、麗華のトイレはここだぞ」
じいちゃん、トイレ好きな麗華ちゃんに早速おまるの練習です。
双子達にミルクを飲ませ、ぬいぐるみで遊ばせているうちに、じいちゃんもお昼です。
まだ息子夫婦は寝てますが。
特に雅雄さんは警察の夜勤ですから、仕事時間は遅いんですけどね。
晩になって、佐田家家の麻美ちゃんが遊びに来てくれました。
麗華ちゃん、麻美おねえちゃんに抱っこされてご満悦。
「じいちゃん!」
「おほー、優一は賢いのう」
優一君、じいちゃんからおしゃべりの練習です。
ちなみにおじいちゃん、昼の間は麗華ちゃんのあんよの練習をしています。
ちなみに息子夫婦がまだ寝ていますが、これは仕事から帰ってお疲れのためです。
さて、かなり限界も近い修二じいちゃん、最後に麗華ちゃんをお風呂に入れます。
「トイレで遊んで大分汚れたからなぁ…」
さて、仮眠していた息子夫婦が起きだして、ようやく子守もバトンタッチ!
雅雄さん、お風呂でお疲れのようですけれどね。
「あらまあ麗華、いつのまにあんよが上手になったのかしら!」
ユリアママは大喜び。
「ねえ、優一ちゃん、大きくなったらテニスしようよ、テニス」
「べーしゅぼーるがいいでちゅ」
子ども好きなんでしょうか、麻美ちゃん今度は雄一君とおしゃべりです。
それとも、何か下心でもあるんでしょうか。優一君、かわいい男の子に成長しそうですもんね。
長い一日が終わって、修二じいちゃんもようやく就寝です。おつかれさま。
さて、いよいよ佐田家家の生活が始まります。
お父さん、翔君と早速遊んであげてます。
とっても家族サービスがいいのです。
台所ではお腹をすかせた透君がパイを焼いて焦がしていました。
「おえっぷ」
真っ黒に焦がしても食べるんですね。えらいえらい。
しかしついてませんよねぇ。
お父さんと遊んだあとは、翔君、今度はベッドでトランポリンです。
てか、それお兄ちゃんの透君のベッドなんですけど。
透君、またしてもついてないです。
夜は麻美ちゃんが作ったハンバーガーで夕食です。
ベッドで遊んでいた翔君は、遊び疲れて早めに寝てしまいました。
その日の晩は、波風立つことなく平和にくれました。
ロマンス願望のある悠子母さんも、翼父さんといちゃつくことしか頭に無かったようで。
佐田家家、引越し二日目の朝。
悠子さんいきなり下着姿で台所にご登場です。
麻美ちゃんと早速恋愛話で盛り上がる二人。
「ねぇねえ、ママはどーしてパパ一人に決めたの?」
息子二人は悠子ママ特製のパンケーキで朝食。
透君、目のやり場に困ってか、お母さんに背を向けて食べてます。
透君、トイレで神妙な様子。
ところで彼の髪型を変えてみたんですが、どうもしっくりきませんねぇ。
学校のバスが来て子ども達が家から出て行く頃、ようやく翼父さんが起きだしてきました。
寝起きなので、メガネをつけてません。
あたりまえですけど、当たり前のことが表現されててうれしいなぁ。
シムピープルのころは風呂の中でも帽子被っている人がいましたし。
朝食のあとはパソコンに向かって早速執筆開始です。
「ねぇ、翼ちゃん、私達が結婚した理由、覚えてるぅ?」
「……母さん、いい加減に服を着なさい」
ってあれ?
部屋の外を誰か通った?
なんてこった。
どうやら麻美ちゃん、スクールバスに乗れなかったようです。
なんででしょう。
おかげで成績がDになってしまいました。
これじゃあバイトもできませんよ。
仕方がないので、午前中は料理の勉強をしました。
その成果が、お昼のチリコンカルネ。
悠子ママは仕事に出かけたので、学校から帰った透君と三人でお昼です。
麻美ちゃんひとり、豪快な食べっぷり。
「一日くらい学校サボっても、人生おわりゃしないわよ」
「むごむご。まあみてなさい。この麻美ちゃんが、いつか世界を駆け巡ることになるのよ」
「父さん、姉ちゃん将来宇宙飛行士になるんだって」
翔君と美香ちゃんも学校から帰ってきました。
子供達、なぜか宿題をお父さんの仕事部屋に放置です。
「お前達、宿題をみて欲しいのか?」
でもお父さんの体は一つです。とりあえず、今日は翔君の宿題の面倒を見ます。
透君と美香ちゃんは自力でトライ。
すると美香ちゃん、すらすら問題を解いていくじゃありませんか。
これはなかなか期待ができますね。
明日の学校の成績が楽しみです。
その日の夜遅く、悠子ママが帰ってきました。
でも体力が尽きてそのままダウン。
三人の違うシムといちゃつく願望を抱えて路上で眠る悠子さん。
平和な佐田家家に何かが起こりそうな予感を残した、引越し二日目が暮れました。
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