誕生日の翌日、なぜか廊下でおしゃべりの特訓中な海斗君と麻緒ちゃん。
「くまさんって言ってごらん」
「やーやー」
見た目がおバカっぽいですが、スマートミルクとピッカリン帽子とのコンボは強力です。
「海斗おじたん、は?」
「あいとおいたん……」
「す、すごいぞ! 麻緒ちゃん! おーい弘! 麻緒ちゃんは俺の名前の方を先に言えるようになっちゃたぞ!!」
あっというまにおしゃべりをマスターです。
休む間もなく、今度はあんよの練習。
「お。海斗、悪いな。しつけまでやってもらってよ」
「じゃまするなよ、弘。今いいとこなんだ。さ、麻緒ちゃんこっちおいでー」
「おいたーん」
麻緒ちゃん、本当のパパは海斗君だと思っちゃいないでしょうか。
「すごいな、天才だ!」
ついに、半日足らずでおしゃべりとあんよをマスターしました!
ご覧の通り、海斗君の部屋が育児部屋状態と化しています。
女の子をとっかえひっかえ連れ込む弘君の部屋では、子育てができないと言う理由で。
弘君……。
さて、たっぷりねんねしたあと目の覚めた麻緒ちゃん。
なにやらすごい情けない顔をしています。
でもまあ、弘君だってよく麻緒ちゃんのお世話をします。
おまるの後始末だって嫌がらずこの通り、笑顔です。
時間を見つけてはよく高い高いをしてあげます。
「麻緒ー、俺がパパだからなー。忘れるなー」
「きゃっきゃ!」
弘君、こういうときだけはいいパパっぷりですね。
麻美ちゃん、久しぶりに素也君をお家に呼びました。
おや、素也君からですか?
軽くキスです。
素也君も積極的になったものだ。
「今日は家でゆっくりしていってね!」
麻美ちゃんも上機嫌。
さっそくウフフに誘います。
ところが素也君、なかなか難しい数学の話題を麻美ちゃんに振ります。
何ですかそれは。放物線?
素也君相変わらず話題選びが下手くそです。
そして、麻美ちゃん4ウフフ完了。
素也君にいたっては初ウフフ。
憧れの麻美ちゃんとようやくゴールインです。
ところで麻美ちゃんの下着ですが、こんな感じ。
どう見ても似合っていませんね。
麻美ちゃんにはまだ少し早すぎる下着みたいです。ちょっと頑張りすぎちゃいましたね。
悠子さんなら多分似合うはず。
晩には、外科医の詩織さんをお食事に呼びました。
麻美ちゃん、奥手な透君に一計を案じた様子。
「詩織ちゃん、家の弟を紹介するわ。仕事から帰ってくるまで待ってね」
「はい、麻美さん」
で、透君のほうですが、久しぶりに家族を家に招待していました。
「美香、ちょっと見ない間に大人っぽくなったなー」
「お兄ちゃんもその白衣とっても似合ってるよ」
家族でのちょっとしたホームパーティーです。
なぜかいる理奈さんは、翼さんが同伴してきました。
「父さん、麻緒にはもう会ったっけ?」
「ああ。お前に似たかわいい子だったよ。母さんにも早く会わせてやりなさい」
「今度そうするわ」
「姉ちゃん、俺も麻緒ちゃんに会ったよ。俺も美香も叔父さん叔母さんになるんだよな」
「そうよ。これからも麻緒をよろしくね」
兄弟でも久しぶりの団らんです。
大人でも、teenの「語り合う」に加わることができるんですね。
こうして、夜は更けていきました。
ある晩のこと、詩織さんが訪ねてきました。
「あ、詩織さんいらっしゃい。よかったら泊まって行きませんか」
透君、いきなりお泊りを誘いましたが、あっさり断られてしまいました。
まあいいんですけど。
せっかくのお客さんですから、夕飯を振舞うことにしました。
って、こういうときに限って火事ですか!
「あ、火力強すぎた!」
スプリンクラー作動。
台所が水浸しですが、どうにか火事はおさまりました。
スプリンクラーの消火活動のおかげで、台所の騒動は一切知らない詩織さん。
出されたお料理を澄ましてぱくり。
「にが……」
やっぱり。
透君、めげずに翌日も詩織さんをお家に呼びました。
「今日は泊まらせて貰おうかしら」
透君、これはチャンスです。
「じ、じつはお願いがあるんですけれど……」
「はい?」
「ぼ、僕と付き合ってくれないでしょうか」
「ええ、よろこんで」
ハートが来ました!
麻美ちゃんのお膳立てで、どうにかこの二人もお付き合いすることになりました。
その日の晩は、焦げてないちゃんとしたお食事をつくりました。
「透、今日のポークチョップはなかなかよ! はぐはぐ」
「なんか私までご馳走になっちゃって。がつがつ」
手前の二人の食いっぷりが汚いですが、気にしない方向で。
邪魔者は、さっさと食事を終えてどこかに行っちゃいました。
「麻美さんたら、相変わらずのはや食いなんですね」
「……恥ずかしいです」
その後の透君、シャワーを浴びながらぼんやり。
(付き合ってもらえることになったけど、これからどうしたらいいんだろ……)
透君、女の子と付き合うのは初めてです。
誰に手ほどきをしてもらうこともなく、それでも頭の中は詩織さんのことでいっぱいで。
今晩は詩織さんはお泊りしてくれるので、話す時間はいっぱいあります。
「あ、あの、詩織さん……」
「あ、透さん、ビリヤード一緒にやります?」
「いえ。あの、今朝のことのすぐ後でなんなんですが……、実は……」
「ぼ、僕と結婚してください!」
「!?」
いきなりプロポーズですかい。
それは詩織さんも驚きます。
「まあ! 私達お会いしたばかりですのに! でも、……うれしい!」
会ったばかりでこんなの貰って、後悔しないんでしょうかね。
透君、おとなしい性格に似合わず電撃婚約です。
「あ、姉ちゃん。僕、昨日の晩プロポーズしたから……」
「……はやっ!」
さすがの麻美ちゃんもびっくり、
その麻美ちゃんですが、朝ごはんの後……。
お腹がおっきくなりました。
「麻美ちゃん、元気にしてた? 麻緒ちゃんも元気にしてるよ!」
「海斗君! 訪ねて来てくれて嬉しいわ!」
「え、麻美ちゃんそのお腹……」
「えへ。またできちゃった」
また、じゃありません!
麻美ちゃんと透君が大学に行ってしまった佐田家家です。
麻美ちゃんと透君の大学生活は「キャンパスライフ第一期」参照。
「母さん、最近なんか浮ついてないかなあ。なんだかいつもウキウキした感じなんだが」
「あら、翼ちゃん。私はいつもそんな感じでしょ。翼ちゃんこそ、麻美や透が大学に行っちゃて寂しいの?」
そんなこんなの朝の会話。
その後翼パパは、お仕事に出かけて行きました。
すると、悠子ママはいそいそと電話。
そのお相手は……、
「いらっしゃい。よく来てくれたわね」
大学生の男の子です。なぜかトーガ姿でやってきた彼。悠子さんの恋人なのです。
悠子さん、白昼堂々の浮気。しかも、家の中には子供達がいるというのに……。
重量級のロマンス願望シムです!
悠子さんの手にかかれば、大学生ごときあっというまに恋に落とせます。
「僕、なんだか胸が苦しくなりましたあ」
「ふふっ、かわいいわね」
悠子さんの仕事の車が来たので今日はここまで。
家の中の翔君や美香ちゃんは何も気がついていません。
浮気はしても、家庭の平和は壊さない。悠子さんの神業です。
さて、仕事から帰ってきた翼さん。
小説家の夢は捨てきれず、寸暇を惜しんではパソコンに向かいます。
悠子さんのことは、まったく知らないのでしょうか。
悠子さんも仕事から帰ってきました。
って、大学生まだいるし! 帰ってなかったのか、お前は。
悠子さんの離れるのが辛いのか、家の中を所在なさげにうろうろしていました。
でも、悠子さんは無視です。
家の中では浮気はしません。
「大和君、今美香とキックバックしてるから、また今度いらっしゃい」
「ママ、この人誰?」
「ママの友達よ」
さあ、どうするんでしょうね、翼さんは。
小説家という見果てぬ夢に向かって、今日も仕事から帰るなりパソコンにかじりつく翼パパ。
一方その頃、美香ちゃんが台所で不審な行動を……。
何やってるんだ。
バタンバタン!
冷蔵庫の扉を高速開け閉め。
「入ってますか~」
ちら
「入ってますね~」
……どうやら、冷蔵庫で遊んでいるようです。はじめて見ました。
「なあ母さん。その……提案があるんだが」
「何?」
夫婦は寝室でリラックス中です。
「もう一人くらいいてもよくないか? 子ども」
「ええ? 四人もいれば十分じゃないの。やっぱり、麻美達が大学に行っちゃったから、寂しいのね、翼ちゃん」
「まあ、それはそうかもしれないけれど」
翼さんの提案の理由は、それだけじゃないんですよ、悠子さん。
宇宙人賠償奨学金を取るのが夢な翔君は、今晩も空しく星空を見つめていました。
「あ! UFOだ……ってなんだ。流れ星かぁ……」
明け方に小腹の空いた悠子さん。クッキーをほおばっています。
その後、家族の朝食を作っていたら、美香ちゃんと翼さんが起きて来ました。
「透は大学でよく勉強しているようよ。優等生名簿の常連ですって」
「お兄ちゃんすごいなぁ。私も、大学に入ったら頑張ろうっと」
「今は頑張らないのか?」
翔君は夜更かしのせいで、まだお休み中みたいですね。
さて、翼さんが仕事に行き、翔君と美香ちゃんも学校に行ってしまった後は、悠子さんの天下です。
またまた、あの大学生を家に呼びました。
今日は悠子さん、キメるつもりです。
そうそう、そういえばこの間も悠子さんは別の男性と逢引してました。
こんな風に。
話を戻して、悠子さん、大学生を寝室に誘いました。
それにしても、彼の中途半端なトーガ姿が気になります。
なぜ下にランニングシャツを着てるんだ。
翼さんが仕事から帰ってきました。
そして見たものは、人のベッドでのんきに昼寝をしている見知らぬ若者ひとり。
「誰」
この間、家の中をうろうろしていた大学生ですよ!
そして悠子さん、仕事から帰るなりお腹が大きくなりました。
おめでたです。
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