サボテン・サロン。
今日も元気に営業中……って、弘樹君、お客様の前でなんて顔してるんだ。
そして店内では、辻井家の千夏ちゃんが他のお客をいじめ中。
この間の乱闘といい、どうも最近のサロンは物騒です。
そして、あいも変わらず身内の客が多し。
今日も叔父さんの翔君が買い物に来てくれました。
「ま、小遣いやる代わりに買い物に来たってことで」
「うれしいような悲しいような」
弘樹君のスタイリストとしての腕も、
ご覧のとおり。
麻緒ちゃんより明らかに成功率が高いです。
才能があるのかもしれません。
それから、素直君。
ついに自然科学キャリアの頂点を極めてしまわれました。
な、何なの。
その野趣あふれるユニフォーム。
はっぱ隊?
しかも飛んだ!?
すでにして人をやめたようです。
サボ恵のことといい、もう君の事を理解するのはあきらめたよ。
そのまま人生を極めてくれ。
さて、家を出て行った麻耶君。
新居で無事に挙式。
式には呼べるだけ人を呼びました。
麻緒ちゃんたちなどは、仕事で呼べませんでしたが。
皆に祝福されて、幸せいっぱいです。
これから二人、力を合わせてひとつの家庭を築いていってください。
お父さんには恵まれなかった麻耶君。
こうして夫婦そろっての家庭を持つことは、夢だったのかもしれません。
今後の彼らの生活は、また別の話。
たぶん、どこかでサブキャラとして登場することでしょう。
麻耶君ごめん。
最後まで地味な出番だったね。
仕事から帰ってきた麻緒ちゃん。
すぐに洋服を着替えて、車に乗り込みました。
今日はデートです。
お相手はエカル君。
前に彼がお店に来て以来、麻緒ちゃんが頻繁にハートを飛ばしていたので、電話で仲良くさせました。
手をつないで、初めてのデートにしてはなかなかいいムード。
まずはお食事です。
支配人を待っている間も見つめあう二人。
(エカル君の前髪、もう少しぱっつり切りたいなぁ)
(麻緒ちゃん、後ろ髪が変な方向にはねてるけど、言ったほうがいいのかなぁ)
そして席に着いた二人。
「実はさ。俺も美容院やってるんだよね」
「ええーっ!?」
「じゃあ、この間は敵地調査に来たってわけー?」
「そゆこと。でも、君のスタイリングの腕前を見て、安心したよ」
「むー……」
サボテンサロン、ピンチ?
「でも、エカル君のお店はブルーウォーター村にあるんでしょ。住み分けとかできるんじゃないかな」
なぜか下手に出る麻緒ちゃん。
「あ、そだ。私の一口食べてみる?」
「いいの?」
話の流れを変える麻緒ちゃん。
初めてのデートでいろいろ気が張ってるようです。
「んー、うまい!」
「よ、よかったー」
(しまった! 私また早く食べすぎちゃった!)
相変わらずの早食い。
食事のペースをあわせるのも大変です。
その後、外のカフェで食後のコーヒーにしたのですが、コーヒーを飲み干すなりエカル君は帰ってしまいました。
あちゃー。恐らく便意ゲージが下がりすぎたのが敗因か。
麻緒ちゃん残念。最初のデートでは初キスならず?
仕方なしにカフェを後にした麻緒ちゃん。
このまま帰るのもすっきりしないので、「地下室0のナイトクラブ」へいくことに。
すると、偶然エカル君と遭遇!
君、帰るって言ってこんなところをうろついていたのかい。
麻緒ちゃん、これはもう運命と思うしかありません。
すかさずエカル君を呼び止めて……、
ファーストキス。
なんか、エカル君のほうが緊張している感じですが。
その後、二人きりになれるのは車の中、と気がついた麻緒ちゃん。
エカル君を引っ張り込んで、しばしおしゃべり。
そして、プリーザントビューのはずれにある教会までドライブでやってきました。
やってきたのは翼さんのお墓。
麻緒ちゃん、おじいちゃんに彼氏を見せに来たのです。
静かな墓地で二人っきり……。
ではないですか。
思いっきり見られてます。
その後は教会の中でまたまたおしゃべりです。
「私もいつかこんなところで結婚式をやってみたいな」
「ふーん」
さて、デートを終えてうちに帰ってきた麻緒ちゃん。
早速今日のことを日記にしたためます。
でも、誰だ。その男は。
「ダウンタウンには吸血鬼もいた……と」
「サロンで失敗メイクをしちゃったルカさんも、まだあんな顔でうろついていた……と」
麻緒ちゃん、エカル君のことは書かないの!?
「日記を書く」って行動、謎です。
麻緒ちゃんがデートをした翌朝です。
いつもの朝食。
「ねえねえ、弘樹君。私ってきれいになった!?」
「は? 昨日と変わんないけど」
「恋をするときれいになるって言うじゃない!」
「バッカじゃねぇの」
恋愛には冷めてるロマンス願望の弘樹君。
ところが食後。
「うえ、なんか気持ち悪い……」
調子が変です。
その日は何とか仕事に行きましたが、帰ってくるなりこの始末。
「お姉ちゃん、そんなところで寝てると風邪引くよ」
「うーん……」
そしてその晩、ぽっこりおなかが膨らみました。
「素直……」
「お姉ちゃ……あっ!」
弘樹君もやってきました。
「……昨日が初デートって言ってたっけ」
「……うん。色々、がんばりすぎちゃった……」
「どうしようか」
「俺に言われても……。とりあえず、相手に連絡してみ。それからだろ」
ということで、エカル君を呼んだ麻緒ちゃん。
「どどどどどうしよーう!」
「お、落ち着いて!」
しかし妊娠して体力の減りが早い麻緒ちゃん。
そこで疲れてベッドにもぐりこんでしまいました。
不安そうな寝顔です。
さてエカル君ですが……。
(まいったなー。俺、付き合ってる人いるのになあ……)
実は二股ですか。おい。
(あっ!)
考えていたら、いつの間にか見つめられてました。
どうもこの二人、相性がよくないようです。
エカル君、何を思ったのか素直君に対して「不快なことをする」を発動!
「ここに何かついてますよ」
「え?」
ピン!
「ふが!」
さあ、素直君、やっぱり泣くのか怒るのか!
と思ったら。
「ご、ごめんね。僕何か君の気に障るようなことした?」
素直君、「謝る」を発動!
……なんていい子なんだ。
でも、卑屈だぞ。
まだ夜が明けきらないうちに目を覚ました麻緒ちゃん。
「そうだ! ママに電話してみよう!」
「あー……。でも、突然こんなこと話したら、びっくりさせちゃうよなぁ」
いや、全然驚かないと思いますよ。
あの麻美ちゃんですから。
「あ、ママ? 実はね、私妊娠したみたいなの」
(えっ? 本当!?)
「私まだ結婚もしてないのに。ど、どうすればいいのかな……」
(孫!)
「えっ?」
(孫に会いたい!)
「ママー! まじめに聞いてよぉ~」
そうこうしてるうちに、その日の晩、また一段とお腹が大きくなりました。
「ママだって、素直と麻耶は一人で産んだんだもんね。私もできるよね。弘樹君や素直もいることだし、サボ恵もいるし」
ところが翌日、麻緒ちゃんはエカル君に呼び出されました。
「うわー。大きなお腹だなー」
ものめずらしげに麻緒ちゃんのお腹をさするエカル君。
「話ってなあに?」
「うーん。実は俺さ、付き合ってる人がいるんだけど……」
「え、ちょっと!」
「ご注文なににしやっすかぁー?」
「あ……」
なぜかやたら明るいウェイターに話を中断させられる二人。
なんなんだ、そのポーズ。
「で、そっちが話つくまで、時間がほしいんだ」
「うん……」
「でも、一応さ……」
「こんなものを用意してみましたー」
「!?」
「本当!? 本当にもらっていいの?」
「うん。その方が麻緒ちゃんも安心するだろう?」
「うわー。うれしいなー」
「ごめんな。俺、麻緒ちゃんの青春、一晩で終わらせたみたいで」
「君たち、夜行バスの旅にロマンを感じないか?」
なぜか二人の会話に混じってくる隣席の男。
何度か邪魔が入ったものの、食事を終えた二人。
妊婦の体力を気遣って、今日のデートはこれで終わりです。
「パパでちゅよー。早く出てきてねー」
「ふふ」
「産まれそうになったら、すぐに電話してくれな」
「うん。そうする」
麻緒ちゃん、よかったね。
弘美ちゃんのあんよの練習をする弘君。
「さあ弘美。パパんとこにおいでー」
「ぱーぱ」
「よーし来たぞー。弘美はあんよが上手だなー」
「ぱーぱ!」
弘君、もう弘美ちゃんを片時も離しません。
弘美ちゃんのほうもすっかりパパっ子です。
願望は弘君一色。
弘君と一緒に住むようになったのは正解でしたね。
麻美ちゃんも今までにないくらい、穏やかで充実した毎日を過ごしています。
「やっぱ、結婚してみっか?」
「やーよ。それにいまさらそんなことしなくてもいいじゃない。今で十分よ」
「それにしても、弘美はかわいいなー」
遅くにできた子供ですから、ほとんど孫ですね。
おめめが覚めた弘美ちゃん。
「弘美ー、お風呂入ろうか」
「今日は特別な日だから、きれいきれいしような」
弘美ちゃん、ちょっとお湯が熱いみたいですよ。
しゃばしゃばしゃば
「お風呂でいい子にしてたな。そーら高い高ーい」
「きゃっ」
「パパも弘美の誕生日にこれたらよかったのにね」
「本当にそうねぇ」
というわけで、お客さんを呼んで弘美ちゃんの誕生日パーティーです!
「さー、ふーしようねぇ」
さあ、皆が見守る中、弘美ちゃん成長!
くるりぱーん!
おお!
麻美ちゃんそっくりですね!
しかし直後に脱力。
この魂の抜けたような顔つきは、弘君譲りですな……。
パパの似なくていいところが似ちゃってるよ。
イメチェン後の弘美。
お下げがよく似合ってます。
お姉ちゃんの麻緒ちゃんが使っていた部屋が、今日から弘美ちゃんの部屋です。
まだ壁に、麻緒ちゃんの写真が残ってますけど。
お誕生日でお疲れの弘美ちゃん。
次はいよいよクリスマスです。
The sims2プレイ環境
本体+キャンパス+ナイト+ショップ