大学を卒業して、家に帰ってきた久美ちゃんと素也君です。
二人ともそれぞれ職に就き、それぞれの日常生活を送っていました。
久美ちゃんは相変わらずのだらだら生活。
素也君は仕事でお疲れのようです。
で、章吾父さん。
久美ちゃんたちが大学に行ってる間、辻井家の照さんと色々ありました。
色々ありすぎて恋に破れた章吾さん、景気づけに新たな仕事を始めることにしました。
「というわけで、父さんはパブを開こうと思う。お前達も手伝ってくれ」
「パブ? まあいいけど……」
「パブ・ねもす」
そこはプリーザントビューの一角にある小さな建物でした。
お店の中はこんな感じ。
セールスが苦手そうな内気な素也君は給仕係です。
「やあ、開店早々ようこそ!」
さっそく、透君が顔を出しに来てくれました。
「ま、味付けはこんなもんでいっか」
料理人は、久美ちゃんです。
素也君、給仕係が向いているのか、そつなくお料理を運んでいきます。
なかなか優秀。
「ふーん。結構落ち着いた雰囲気で、いいなー」
店の雰囲気は、透君に気に入ったようですね。
水を入れたコップを必死に磨いて悦に入ってる素也君。
彼は初日から、給仕の仕事に喜びまで見出したようです。
パブらしく、お酒を注文してくれるお客さんも来てくれました!
このお客さん、帰り際に素也君のハートをゲッツして行きましたが。
問題は章吾さんです。
社交性がMaxでも、気難しさもMaxなので、どうも接客がちぐはぐ。
こらー! お客様にそんな顔するなー!
どうもスマイルが苦手のようです。
でもまあ、初日は滞りなく終わりました。
店を閉めて、久美ちゃんが作ってくれた夜食を食べる章吾さん。
新しい仕事のおかげで、照さんとのことも忘れられそうです。
「お客さーん。今日はもう終わりですよ」
素也君もお夜食を食べて一息。
「あー。疲れたー。すっごい疲れたー」
しかし、一番頑張ったのは久美ちゃんです。
むしろ、彼女がいないとこの店はやっていけません!
シェフの仕事って、一番消耗が激しいんですね。
でもまあ、一応この二人もお疲れでした。
家に帰るつくなり倒れる父息子。
素也君、そこで寝ているとひかれますよ。
海斗君と婚約中の久美ちゃんです。
「あ、海斗? ちょっと家に遊びに来ない?」
海斗君が来るまでの間にお食事をすませた久美ちゃん。
お皿までこの通り。
ぺろりん
完食!
結局、待ちきれずに寝ちゃいました。
「なんだよ……。呼んどいて寝てるなんて……」
マイペース久美ちゃんです。
さて、今日も張り切ってお仕事です。
久美ちゃんも注文取りに奔走。
「お客様ー、今日のお勧めはミートボールスパゲッティだったりしますー」
「じゃ、それもらおうかな」
章吾さんもぱきぱきセールス。
「家のホットドックはさいこーですよ!」
ここ、一応パブなんですがね。
今日もお客の入りは上々のようです。
美味しそうなステーキですね。
久美ちゃんの料理の腕がお店を支えてます。
海斗君と結婚して出て行っちゃたら、「パブねもす」はどうなっちゃうんでしょうか。
さて、素也君は仕事の後、久美ちゃんをお家に呼びました。
「久しぶり。素直は元気にしてる?」
「元気よ。私もね」
内気な素也君も、大学時代に比べて積極的になっています。
自分から麻美ちゃんの肩を抱き寄せちゃったりもできるようになりました。
「今度は素直をつれてお店に遊びに来てよ。ご馳走を用意するから」
「でも、パブに子どもはちょっと連れて行けないかなー。私一人で行ってみるわよ」
その日の晩、久美ちゃんが仕事の同僚を連れて帰ってきました。
翼さんです。
「実はちょっと素也君に話があって、久美ちゃんに家に誘ってもらったんだよ」
「はあ」
「麻美もそろそろいい年だし、子どももいることだし、誰かいい人と結婚してくれると私も安心なんですがねぇ。で、君達のやっているパブにはパフェなんておいてないですかね。私は甘いものに目がなくて」
「バナナパフェがあります……」
「おー、それはよかった。今度晴美も連れてこよう」
「しかし、夫婦ってものはたとえて言うなら同じフライパンに乗った双子の卵だと思うんだよ」
「はあ」
翼さんの話がどっちの方向に行くのか、まったく見えてこない素也君です。
そうこう話していたら、麻美ちゃんがやってきました。
きょろり
きょろり
「ねえ、さっき二人でなに話していたの?」
「あー、男同士の話だよ」
パフェと目玉焼きの話でしたよ、麻美ちゃん。
さて、二人が帰ってから素也君は物思いにふけります。
麻美ちゃんと結婚なんて、ロマンス願望の素也君は考えたこともありません。
でも、考えてみればなかなか魅力的な話です。
もっとも、素也君、お店に来たお客さんにハートを飛ばしたりと、ロマンス願望として、ようやくその一歩を歩みだしたばかり。
今はまだ麻美ちゃんとのことだけを考える時期ではないのかもしれません。
翌日、麻美ちゃんが約束どおりお店に訪ねに来てくれました!
久美ちゃんはお仕事が終わって、海斗君とチェスゲーム。
この二人は恋人と言うより友達みたいな夫婦が似合ってる感じです。
結局素也君……、
麻美ちゃんとの結婚はまだまだ遠そうです。
「パブねもす」には、今日も色々なお客さんがやってきます。
この人は、ブルーウォーター村に開店した某サロンの被害者ですね。
この人は店の前を通り過ぎて行っただけですが、泥棒さんって、常にしのび足で歩いているものなのでしょうか。
お客さんからチップを貰うバイトA。
経営は順調です。
さて、海斗君の結婚式で大乱闘の原因を作った素也君。
それというのも、みんな麻美ちゃんのことを思ってです。
(これで、麻美ちゃんにプロポーズしやすくなったかなぁ)
弘君と麻美ちゃんは大喧嘩しましたしね。
(でも麻美ちゃんは誰とも結婚しない気がする……)
難しい問題です。
麻美ちゃんは父親の違う子を三人も持っていますから。
さて、お店に戻って。
今日もバイト君は元気に……、あっ!
ああーっ!!
やっちゃった!
そそっかしいバイト君。
翼さん、落ちてきた料理で体中べとべとです。
そういえば、素也君は一度も料理をひっくり返したことがありませんねー。
素也君、実は結構優秀な給仕の才能を持っているのかもしれません。
翼さん、ごめんね。
優秀な素也君、徹君からチップをたくさん貰いました。
お店経営は大変です。
素也君、今日も家に帰るなりダウン。
そんななか、ついに章吾父さん、老年者に!
って、サンタクロースかよ!
後で速攻着替えさせます……。
素也君、今日は麻美ちゃんを家に招待しました。
久美ちゃんが結婚して家を出て以来、彼女の部屋はカラオケルームとなっております。
「麻美ちゃん、相変わらず元気そうだね……」
「素也君もなんだか生き生きしてるよ」
素也君、久しぶりの麻美ちゃんを前にして、緊張気味。
彼はいつだって麻美ちゃんの前に出ると緊張してしまうのですが。
「もう一曲歌おっか」
「そ、そうだね……」
素也君、今日の緊張にはもう一つのわけがあります。
その原因は、この人。
以前お店にお客さんとして来て以来、素也君とは恋人同士だった女性です。
この度、従業員として雇うことになって、ますます会う機会が増えました。
お店が休みの日は家に招待して、一緒にダンスをするほどの仲にまでなっています。
素也君の願望は、彼女のことでいっぱいです。
麻美ちゃんか、ローレンさんか。
素也君、難しい問題にぶち当たってしまったのでした。
とはいっても、彼はロマンス願望。
このまま二人を好きなままでも構わないっちゃあ構わないんですが……。
「もういやだー、こんな毎日!」
社交性ゼロ、内気さMaxの素也君がこの状況に耐えられるはずもなく、ついに逃避。
素也君、この怪しげな機械を使って、自分の生き方を変えてしまいました。
ロマンス願望から、章吾さんと同じ知識願望に変更です!
翌日、お店には、晴れ晴れとした顔の素也君の姿がありました。
生まれ変わって、全てがすっきりしたようです。
まだ迷いはありますが、一人の女性に心を決めたのです。
「お嬢さん、お綺麗ですねー」
女性客にも、気軽にこんな言葉をかけられるまでになりました。
ロマンス願望の時とは違って、裏のない社交辞令ですもの。
翼さんがなにか小うるさい苦情を言ってきましたが……、
「さぁ、お客様の言ってることはよくわかりませーん」
軽くあしらえるまでの肝の据わりよう。
生まれ変わるとこうまで性格が違うものか。
「魚介類の料理などいかがでしょう」
今晩は牛までお店にやってきました。
「やったな素也! とうとう牛まで来るほどの店になったぞ!」
「父さん!」
喜びで抱き合う親子。
素也君も「パブねもす」も、これからが正念場です!
後ろで素也君が辻井家の哲郎君に快調接客をしている時、麻美ちゃんがお店にまた来てくれました。
「いらっしゃい、麻美さん」
「こんばんは、おじさん」
素也君の心をまだ何も知らない麻美ちゃん。
無邪気にチップをくれました。
「素也君、接客うまくなったねー! これ、ほんの気持ち。受け取ってー」
「そ、そんなに気を使わなくてもいいのに……」
素也君、さすがにまだ麻美ちゃんに何もいえません。
なにせ、一児をもうけた仲ですから。
さて、章吾さん。
バイト君がやめて以来、人手が足りなくて給仕係になったはいいものの……。
不器用です。
お店の経営も最近落ち込み気味で、「恐れ」がバンバン叶ってしまう日々。
フォン・ボール教授に悩みを打ち明ける章吾さん。
そんな不毛なことやってる暇があったら、仕事してくださいって。
「じいさん、苦労してんな。これ、受け取れや」
お客さんに哀れまれる始末。
そんななか、モティマーさんがお店に来てくれました!
「いやー、あそこの医者はヤブでしたかー」
年寄り同士、医者の話題で盛り上がります。
こんな顔したお客さんにも、変わらず接客。
近所に変なサロンが開店したおかげで、被害者になったお客さんもちらほらやってくるのです。
今晩も、麻美ちゃんがお店に来てくれました。
すっかり常連さんですね。
そして牛も……。
「マスター、強いのちょうだい」
素也 「ど、どうぞ……」
牛 「ありがとう。あ、あんた付き合ってくれるの……?」
麻美 「……」
牛、理奈さんと何かあったんですか?
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