素也君、今日はローレンさんを家に呼びました。
そのわけとは……、
「お、俺と結婚してください!」
「まあ!」
取り出したのは婚約指輪。
「なんてきれいなのかしら!」
ローレンさん、大喜びです。
素也君もほっとした表情。
内気な彼が度胸のかけらをかき集めて申し込んだ婚約ですから。
あとは結婚だけですね。
おめでとう。
さて、「パブねもす」です。
章吾さん、今日も盛大にやってくれちゃいました。
「もぅぅぅ! 何するんですか!」
「あいやー。すみませーん」
「ほんとにもう……」
二回目の配膳は無事にできました。
よかったね、麻美ちゃん。
そして帰り際には……。
「さっきは怒鳴ったりしてすみませんでしたね。これからもがんばってください」
チップをくれました!
さて素也君。
音楽に合わせて踊りながら、取り留めのない考え事です。
「ふんふんふーん」
実は彼、ローレンさんに婚約を申し込んで以来、彼女への思いが急速にしぼんでいくのを感じていました。
どうしちゃったんでしょう。
婚約するまでは、願望にはローレンさんのことばかりだったのに。
「はんはんはーん」
知識願望として生まれ変わっても、以前のロマンス願望だったときの名残があるのでしょうか。
素也君、どうする気だ?
章吾さんも考え事です。
それはもちろん照さんのこと。
(そろそろ、婚約を申し込んでみてもいいんだろうか)
カラオケなど歌いながら、つらつら考える章吾さんでした。
素也君ちのお向かいに、明日香さんという女の人が引っ越してきました。
近所づきあいでどんどん仲良くなり……、
素也君にしては珍しく話も弾んで、
新しい恋が芽生えちゃったり。
そんなある日の「パブねもす」
厨房が火事だーーーーっ!!!!
「ひいいー! 消えろぉぉぉ!!」
章吾さんがあわてて消火器を持って消火です!
素也君は隣のスタッフルームで何も知らずにコーヒー。
「うおおおおー!」
どうにか鎮火。
出火原因は、オーブンの中の冷凍食品でした。
だれだ、入れたまま忘れていったやつ。
店に冷蔵庫を置いておくと、客が勝手に開けて料理し始めちゃうときがあるんですよね。
何はともあれ、閉店後の出来事でよかったです。
「それにしても、大事にならなくてよかったですね、父さん」
「ああ。ところでクリスマスには、店でパーティーを開いたらいいかも知れんな」
「しかし、そろそろわしも潮時だと思うんだが」
「何を言ってるんですか。お店のことがあるでしょう」
「だから、店をお前に譲ろうと思ってなぁ」
「えっ?」
「引き継いでくれるな」
こうして、「パブねもす」の店長は素也君に変更です!
さて、その日の晩、照さんがお店に来てくれました。
章吾さん、そのまま照さんを家に招待して、
婚約指輪を差し出しました!
それを受け取る照さん。
カップル成立です。
こうして、照さんも家族としてお店を手伝ってくれるようになりました。
しかし照さん。
章吾さんに負けないくらいおっちょこちょい。
「あっ! 危ない!!」
ガッシャーン!!
派手にやってくれます。
お店は大きくなって、お客さんもたくさん来てくれるようになりました。
失敗だらけの照さんも、チップをもらったりとなかなかの盛況ぶり。
店長になった素也君ですが、
ちなみに素也君はまだ一度もお皿をぶちまけていません。
こういうのって、シムの性格とかで決まるんでしょうかね。
意外と名給仕の素也君です。
お店の繁盛を祝って、自宅で乾杯。
章吾さんと照さんです。
そんなとき、章吾さんは照さんに指輪を差し出していいました。
「わしももうこんな年だし、結婚式というのは大儀になってなぁ……」
「まあ! 構いませんのよ! 私だってもういい年なんですし」
こうして二人は結婚しました。
一方の素也君。
決着をつけるため、この二人を家に呼び出しました。
互いに見詰め合う女二人……。
こ、こわい。
そして事情を聞いた(というより見た)ローレンさん。
激怒!!!!!
「ちょっと何よ! これどういうことじゃい、われぇぇぇ!!!!」
「ひいぃいぃぃぃ!!」
「ローレンさん、ごめんな……」
バッシーン!!!
「ごめんで済むかーっっ!!!!」
「ほほほ。私、ちょっと後ろを向いてますわね」
明日香さんの笑顔が怖い……。
そして二人が帰った後で。
「ああ……」
「ローレンさん、怖かったよー」
泣く。
さて、明日香さんが一人娘を連れて引っ越してきました。
彩華ちゃんです。
シングルマザーだったんですね。
さっそく照さんがお守りをしてくれました。
「思い出すなぁ。あの七人の子供たちも大昔はこんなだったなぁ」
素也君もやってきました。
彩華ちゃんになついてもらおうと必死みたいですね。
男二人の所帯が、
これで一気に華やぎました。
「明日香さん、これ、婚約指輪」
「まあ!」
「結婚式は明日にしようか」
素也君、ついに結婚です。
そして夜が明けてつつましい式が始まりました。
招待客もたくさん来てくれました。
なんか変なのも混じってますが。
麻美ちゃんや弘君も来てくれました。
皆拍手で祝福してくれます。
人生いろいろありましたが、素也君ついに幸せを手に入れたようです。
「これで。大学時代の仲間は皆結婚したんだな。俺たち以外は」
「そうね。なんにしても、素也君が幸せになってくれてよかったわ。隣座るわよ。……どっこいしょ」
麻美ちゃんと弘君も感慨深げ。
晩には素也君、老齢者に成長しました。
生涯願望「プロのパーティゲストになる」もかなえて、まさに人生を上り詰めた感じです。
お店のほうも、お客さんがいっぱい入って順調そのものです。
素也君のこれからの人生も、きっと幸多いものとなっていくでしょう。
もっとも、彼の内気さぶりも健在ですが。
須々木家はこれでおしまいです。
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