弘君がお店にやってきました。
「ねぇパパ。髪切って行ってよ。安くするから」
「なんだ。タダにはならねぇの」
それでも弘君承諾。
「さ、こっちこっち」
ちなみに後ろのお客さん、麻緒ちゃんにバツマーク出しまくりですが、何をそんなに嫌がってるんでしょうか。
ちょうど弘樹君がスタイリング中。
「ちゃちゃっと一気に行きますよー」
さて、結果は……、
どうやら無難に成功。
弘君がまだ決めかねている間に、麻緒ちゃん、先にこのお客さんを相手にします。
パパが見ている前で失敗はできません。
今回も無難に成功です。
さて、
「パパ、どんな感じにしたい?」
「今の髪型気に入ってるから、整えるだけでいい」
弘君……。
その顔は、全然信用してませんね。
ところが、スタイリングはどうやら失敗したようです。
何も変わってないように見えますが、弘君はご立腹のよう。
「パパ、ごめーん。ちょっと切りすぎちゃったかも」
「ごめんじゃないだろ!」
「うわー、爆笑じゃないかこれー」
「ほんとごめん」
ブロンズバッチは手に入れてるので、失敗しても変顔メイクにはならないようですね。
つまんないの。
その頃、スタッフルームでは……。
この二人が。
素直君、ついにロボットなんぞに赤いハートを……。
ええい、こうなったら落ちるところまで落ちてしまえ!
恋は深みにはまってこそなんぼのもんじゃい。
ということで、サボ恵の唇、というか凹凸部というか、
素直君、ファーストキスです……。
あ、サボ恵にも赤いハート点灯。
麻緒ちゃん、あなたがレジ打ちしてる間に、弟はロボットと結ばれてしまいましたよ。
一部始終を目撃していた弘樹君。
「ははは、なんかほほえましいねー」
他人事だと思って笑ってるんじゃない!
麻耶君は興味なしですか。
麻緒ちゃんも、このカップルを目撃。
衝撃シーンです。
「どうしよう……。素直が、ロボットと……」
麻緒ちゃん、衝撃のあまりトイレ流すの忘れてます。
麻耶君、今日は朝からおめかしです。
なぜならば、
女の子とデート。
それも、特別なデートです。
お相手は、辻井家の千夏ちゃん。
実は学生時代からの付き合いだったりします。
二人で仲良くお食事。
千夏ちゃん、ロブスターなんか頼んでます。
どうやらこれが好物みたいですね。
って、麻耶君食べるの速っ!
どうやら麻耶君、あせってることがあるようです。
「千夏、これなーんだ」
おもむろに箱を取り出しました。
「えっ? これもしかして……」
「開けてみて」
麻耶君のこんな楽しげな表情、家では見られませんね。
「指輪! ……きれい」
すごい輝きです。
(どきどき。受け取ってくれるかな……)
箱は後ろにポイされました。
「麻耶! 私うれしい!」
(よ、よかったー!)
手を取り合う二人。
あとはいつ結婚するか決めるだけですね。
その後、二人はナイトクラブに行ってダンス。
大仕事を終えた麻耶君、ちょっと疲れてバーカウンターへ。
千夏ちゃんも隣に座ったらいいのに。
コーヒーはおごれても、バーの飲み物はおごれないんですね。
あ、千夏ちゃん、どこに行くの。
どうやらこれに乗りたかったらしい。
でも、すごい顔してますね。
あんまり激しく回ると、振り落とされますよ。
ほら、言わんこっちゃない。
いっぱい楽しんで帰ってきた麻耶君。
家に帰れば、またいつもの仏頂面ですが。
千夏ちゃん、あとでバラの花束を届けにやってきました。
ついでに上がっていけばいいのに。
麻耶君の部屋には、その日のデートの思い出を飾りました。
サロンの経営もまだ軌道に乗ってませんし、結婚はもうちょっと先かな。
そしてサボ恵は今日もケーキを焼くのでした。
「ちょ、いい加減にしろよ、このポンコツ!」
弘樹君とサボ恵の相性、悪いようです。
麻耶君とデートした辻井千夏ちゃん。
翌晩こっそり、噴水なんぞを家の前に置いていきました。
すごい大きなものを持ってきましたねぇ。
ありがたく換金です。
「姉ちゃん、俺、結婚することにしたんだ」
「そっかー。とうとう決めたんだー」
「結婚式には音楽とかも奏でて盛大にやりたいな」
「麻耶、結構派手好きだもんね。でも、この家を出ちゃうとさみしくなるなあ」
サボ恵、あまりにケーキばかり焼いてくれるので、もう必要なとき以外はシャットダウンすることにしました。
ごめんね。
そしてサボ恵に恋する素直君。
夢の中で、ある女性にハートを飛ばしています。
麻緒ちゃんとしては、はやいとこロボット相手の恋愛は脱却して、シムとの恋愛にステップアップしてほしいもの。
夢に出てきたこの女性と仲良くさせてみるかなぁ。
「あす、買い物に素直をつき合わせてみよっか。素敵な女の子と、なにか出会いがあるかも」
そして翌日。
「素直、お店に飾る花を買いに行きたいんだけど、付き合って」
「いいよ、お姉ちゃん」
早速自家用車でお出かけ。
ぼろい車なので、ドアの立て付けが悪い車です。
一回じゃ閉まらない。
やってきたのはブルーウォーター村のお花屋さん。
「うわー、この花いい匂いー」
キンギョソウのブーケにふらふら吸い寄せられていく麻緒ちゃん。
「こっちもかわいー」
麻緒ちゃん、買い物に夢中です。
店長さんともおしゃべり。
「この花って長持ちします? (この人ちょっと好みかもー)」
「ええ、しますよ。でも、水のやりすぎには注意してくださいね」
麻緒ちゃんが買い物してる間、素直君は一人で本を読んでました。
本当におとなしい子ですね。
麻緒ちゃん、さらに店長さんと世間話。
そういえば、彼女もまだ恋人がいませんでしたね。
調子に乗って聞いてみました。
「私のことどう思いますか?」
「うーん」
「そのメイクいいですね」
(やったー!)
どうやら相性はいいようです。
さて、お花屋さんに悠子さんが来ていました。
「麻緒、お店のほうはうまくいってる?」
「あっ! おばあちゃん!」
「おばあちゃんもお店のほうに来てよー。サービス価格で髪を切ってあげるから」
「あら、ただにはしてくれないのー?」
話し込んでいたら、素直君がやってきました。
「お姉ちゃん、まだ?」
「あ、忘れてた。それより素直、おばあちゃんだってばさ」
素直君も悠子さんとおしゃべり。
悠子さん、とってもうれしそうですね。
さて、ようやく買い物を終えた麻緒ちゃん。
レジに立ちますが、店員さん、レジ打ちがものすごく遅いです。
(わたしもレジ打ち遅いから、人のことをとやかく言えないなー。ゆっくり待ってあげよう)
でも……、
(やっぱ遅い!)
麻緒ちゃん、短気でした。
悠子さんも一緒に、お昼を食べに行くことにしました。
「こんなことなら、麻耶も連れてくればよかったわね」
「そういえば、こんな風におばあちゃんと一緒にご飯食べるの、初めてだよね」
「おじいちゃんも一緒だったらよかったのにねぇ」
「あっ、そうだ。おばあちゃん、麻耶が今度結婚するんだよー」
「まあ、もう?」
楽しい昼ごはん。
でも麻緒ちゃん。
素直君に素敵な女の子を見つけ出すという当初の目的をすっかり忘れてます。
今日は久しぶりのホットケーキ。
「千夏さんに、結婚式用のネックレスをプレゼントしたら?」
引越しの日が近い麻耶君です。
麻緒ちゃんが友達の哲郎君を家に呼んでいたのですが。
どうもこの二人、相性が悪いよう。
指を指された麻耶君、怒鳴り返し。
あっ!
哲郎君、手が出ました。
負けじと麻耶君も平手打ちを返します。
このふたり、もしかして性格悪い?
あーあ。
泣かしちゃった。
麻耶君に泣かされた哲郎君。
面白くないのか、弘樹君に八つ当たり。
そして弘樹君は……、
「俺が何したって言うんだよー」
泣く。
弱すぎ。
さて、お店です。
だいぶ備品が増えてきました。
こっちがサロン。
まだ待合用の椅子すら置いてませんが。
さあ、麻緒ちゃんのお客さんは、慧君のようです。
ささっと切って……、
無難に成功。
麻美ちゃんがまたお店に来てくれました!
後ろにいるのは圭司君。
なんか、よく身内が来るような気がする。
弘樹君のお客さんはこの方。
うーん。これはどこをどうすれば……。
「どうでしょう」
「わお!」
いっそ服もとりかえたいですね。
麻緒ちゃんは仕事をせずに遊んでいました。
店内で枕たたきはおやめなさいって。
あ、弘君も来てくれてました。
どうやらこの店、身内のお客さんでどうにか成り立っているようです。
とと。
いきなり喧嘩です!
何が起こったんだ。
どうやら、麻耶君と辻井家の慎吾君のようです。
「お前かー! 千夏をたぶらかしてるのはー」
「誰がたぶらかすか!」
どかどかげしげし
「ちょっとー! 二人ともやめてー!」
麻緒ちゃんの叫びもむなしく続く乱闘。
どこんどこん
見てないで、誰か止めろ。
麻耶君の勝利。
しかし、哲郎君といい慎吾君といい、麻耶君は千夏ちゃんの身内と仲が悪いですね。
この先の親戚づきあいは危機的状態だわ。
この日は早々に店じまいです。
そして麻耶君。
「元気でね」
「お幸せに」
結婚のために引っ越していくのでした。
サボテン・サロン。
今日も元気に営業中……って、弘樹君、お客様の前でなんて顔してるんだ。
そして店内では、辻井家の千夏ちゃんが他のお客をいじめ中。
この間の乱闘といい、どうも最近のサロンは物騒です。
そして、あいも変わらず身内の客が多し。
今日も叔父さんの翔君が買い物に来てくれました。
「ま、小遣いやる代わりに買い物に来たってことで」
「うれしいような悲しいような」
弘樹君のスタイリストとしての腕も、
ご覧のとおり。
麻緒ちゃんより明らかに成功率が高いです。
才能があるのかもしれません。
それから、素直君。
ついに自然科学キャリアの頂点を極めてしまわれました。
な、何なの。
その野趣あふれるユニフォーム。
はっぱ隊?
しかも飛んだ!?
すでにして人をやめたようです。
サボ恵のことといい、もう君の事を理解するのはあきらめたよ。
そのまま人生を極めてくれ。
さて、家を出て行った麻耶君。
新居で無事に挙式。
式には呼べるだけ人を呼びました。
麻緒ちゃんたちなどは、仕事で呼べませんでしたが。
皆に祝福されて、幸せいっぱいです。
これから二人、力を合わせてひとつの家庭を築いていってください。
お父さんには恵まれなかった麻耶君。
こうして夫婦そろっての家庭を持つことは、夢だったのかもしれません。
今後の彼らの生活は、また別の話。
たぶん、どこかでサブキャラとして登場することでしょう。
麻耶君ごめん。
最後まで地味な出番だったね。
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