今日は弘美ちゃんの誕生日。
家族で祝おうということで、麻美ちゃんの子供たち三人組みを呼びました。
麻緒ちゃん、素直君、麻耶君です。
ラマは麻耶君が連れてきました。
それからもう一人。
麻美ちゃんの妹、晴美ちゃんです。
両親が亡くなってから、一人で大学へといった彼女のことを、麻美ちゃんは気にかけていたのです。
親が遅くにもうけた子供という点では、弘美ちゃんと通じるものがありますし。
さて、今日の主役が学校から帰ってきました。
パーティーの始まりです!
家族みんなで華やかにお祝いです。
「弘美ちゃん、お誕生日おめでとう!」
「おめでとー!」
「弘美ー! パパ好みの美人になれよー!」
弘君、またそんなこと言ってるんですか。
「弘美ー! ひゃっはー! おめでとーうっ!」
麻美ちゃん、はじけすぎ。
「皆ーありがとー! それじゃあ、吹き消すねー」
「ふー」
さあ、ろうそくの火が消えました。
弘美ちゃん、きらっと光って……、
ティーンに成長!
「弘美ー! こいつ、立派になりやがって!」
「わっ、パパったら!」
弘君、男泣き。
三人そろって記念写真。
弘美ちゃんには、麻美ちゃんの若い頃の髪型をさせました。
麻美ちゃんとは微妙に面立ちが異なる気がする弘美ちゃん。
きっとどこかがパパ似なんですね。
「ママ!」
「弘美! 元気でね!」
そして今日はお別れの日でもあります。
麻美ちゃんと弘君、新たな夢をかなえるために、別の家へと引っ越していくのです。
「透も、元気でね! 弘美をよろしく」
「大げさだなぁ。表通りに引っ越すだけだろー」
家族のキッス。
そういえば、いままでずっと一緒だった透くんと別れて暮らすことになるんですね。
生涯一度きりの、ちょっとしたお別れです。
「パパ、ママ、元気でね! また明日会いに行ってもいい?」
「いいわよ。いつでもおいで」
「ってゆーか、今から一緒に行ってもいい?」
「引越しの整理で忙しいから、明日にしなさいって」
弘美ちゃんの部屋には、三人で撮った写真が飾られました。
生涯初めての宝物です。
弘美ちゃんはこれからも健やかに成長していくことでしょう。
佐田家家分家は、これでおしまいです。
エピローグへ続く
麻美ちゃんと弘君が、引っ越した理由。
それは、弘君達のバンド再結成のためでした。
それぞれに子育ての一段落したかつてのメンバーが、一つ屋根の下にそろいました!
キャンパスライフ第一期卒業生の皆です。
まずは聡君。
ギターの腕は衰えてはいませんでした!
圭司君。
彼は楽器を演奏しているときが一番かっこよく見えますね。
弘君。
あのプレイボーイだった学生時代から、ようやく今は麻美ちゃん一筋です。
麻美ちゃんとはよく喧嘩しましたねー。
海斗君。
ちょっと指の動きが鈍ってますか?
でも弾いているうちに昔の感覚が戻ってきますよ。
麻美ちゃん。
「昔は四人の演奏でよく踊ったものだわー」
今でも十分踊れますって。
透君。
「うわー、この曲なつかしー」
貧乏だった学生時代は、彼らの演奏でお金を集めたもんです。
(あー。なんかお腹すいてきたな)
あいかわらずマイペースな久美ちゃん。
素也君……は、皆から離れて一人外にいました。
あいかわらず、輪の中に入るのが苦手なんですね。
麻美ちゃんとも色々あったものの、いまでは別の女の人と結婚して幸せな家庭を築いています。
麻美ちゃんたち、これから毎日パーティーを開いて演奏することになるのです。
いつか皆にお迎えが来るその日まで。
「いい人生だったねぇ、素也君」
「これからもきっと楽しいよ」
そう、そうですね。
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おわり
英才教育で、どんどん魅力スキルを伸ばしていく双子ちゃん。
順調にいけば、9レベルはいきます。
ちょっと一休みして、絵本を読んであげたりもします。
例の「くまと木琴と車とトイレ」のお話。
仕事帰りの弘樹君。
双子ちゃんを寝かしつけてくれました。
冷たそうな印象のある弘樹君にしては、意外と面倒見がいいですね。
起きた双子達。
哺乳瓶をめぐって、早速仁義なき戦いを繰り広げてます。
サトル君が飲んでいた哺乳瓶を横取りしようとする真治君。
「ん~ん~!」
「やー!」
ぎゅぬぬぬぬ
こてん
真治君、返り討ち。
子供の成長は早いものです。
あっという間に双子の誕生日が来ました。
おばあちゃんおじいちゃんのこの二人をご招待。
「さー。まずはお兄ちゃんのサトルからだぞー」
「ぱぱー!」
今回はお誕生ケーキはなしです。
どうせ皆ケーキ食べないしね。
ということで、まずはサトル君から成長です。
皆に見守られて……、
って、誰も見ちゃくれないのかよ!
ばーんと成長!
これは……お母さん似か?
うーん、ちょっとよく分からないですねー。
お次は真治君。
なんだか周りの人口密度が高い。
お客を呼びすぎたか。
食料配達員のお姉さんまでなぜかいるし。
真治君成長!
サトル君と同じ顔ですね。
でも、肌色が違うので見た目の印象もかなり違う。
これで双子も、叔母さんになる弘美ちゃんと同い年になりました。
学校でいい遊び相手ができましたね、弘美ちゃん。
子供達は明日に備えて就寝。
寝かしつけてくれる素直君。
本当によく面倒を見てくれる叔父さんたちです。
イメージチェンジ後のサトル君。
同じく真治君。
ところでエカル君が、結婚したのにまだ婚約指輪をはめたままであることに気がつきました。
麻緒ちゃんはちゃんと結婚指輪をはめていたのに。
どうなってるんだろ、これ。
「子供達も大きくなったことだし、これでまたサロンが開けられるわ!」
サボテン・サロン、明日からいよいよ営業再開です。
麻耶君が結婚して出て行ってしまったけど、これからも兄弟力を合わせてがんばっていきましょう!
おわり
麻美ちゃん、子犬を飼うことにしました。
なぜならば……、
弘美ちゃんが、「子犬を飼いたい飼いたい」とあんまりにも騒ぐので。
「ね、パパ。子犬がいると、この家ももっと賑やかになるわよ!」
「いいけど、ちゃんと世話するんだぞ」
「分かってるって!」
あ、そうそう。
弘美ちゃんも麻美ちゃん達と一緒に住むことになりました。
聡君のパートナー真由さんが亡くなって、人数に空きができたので。
子犬も、弘美ちゃんが気に入ったようです。
「ん~。かわいいね~」
子犬を頭にすりすり。
「んふんふ♪」
弘美ちゃん! 子犬が頭にめり込んでるって!!
弘美ちゃんの喜びようといったら、うっかり学校に行くのも忘れてしまうほどです。
おかげでA+だった成績が、Bまで落ちてしまいました。とほほ。
「んー、ちっこくってあったかくって、かわいいなぁ」
弘君も子犬をかわいがる。
さて、麻美ちゃんたち、身内を呼んでパーティーを開きました。
弘君、孫のサトル君とおしゃべりです。
「お前ちょっと見ない間に、もうこんなに大きくなったのかー」
「子供の成長は早いんだよ。おじいちゃん」
弘君の息子弘樹君も呼びました。
後姿しか写ってないけど。
一番手前にいるのは、圭志君の息子、圭君。
奥のオレンジの服のが、海斗君と久美ちゃんの息子、海里君です。
麻美ちゃんも孫の夏君とおしゃべり。
麻耶君の子供もこんなに大きくなりました。
さあ、聡君達の演奏が始まりました!
麻美ちゃん、わざわざ弘君の隣に行ってドラムの演奏をほめてます。
仲が良いですね。
「あれえ、この猫、もしかして音楽鑑賞してるぅ!?」
弘美ちゃん、びっくり。
皆が演奏しているところをカメラに収めました。
「じゃ、とるよー」
写真撮るほうがいい笑顔してませんか?
「これどうやって撮るの……?」
今度は麻美ちゃんがカメラマンですか。
カメラを恐る恐る触る麻美ちゃんを、不思議そうに見ている子犬ちゃん。
おや、今度はみんなの子供達が演奏を始めました。
皆意外とうまいです。
麻美ちゃんの次男麻耶君がギター。
素也君の義理の娘彩華ちゃんがドラム。
聡君の次男由紀夫君がベースです。
誰かピアノで入ってよー!
「にぎやかだわねぇ、弘君。学生時代を思い出すわ」
ダイニングで一休みする麻美ちゃん達。
「ああ、今が今までで一番楽しいのかもな」
仲間がいて、子供達がいて、孫までいて。
本当に今が一番充実しているのかもしれません。
「パパ! 久しぶり。元気そうね! 浮気はしてない?」
麻緒ちゃんが家族を連れて訪ねてきました。
「ははっ、浮気なんかするわけないだろー。ママが怖いからな」
弘君、かわいい娘に会えて、とってもうれしそうです。
麻美ちゃんも、久しぶりに素直君に会って大喜び。
まあ、最近、素直君がロボットと婚約したと聞いて、心配でしょうがない気持ちもあるのですが。
さて、まだ夜も明けない早朝に、警察の人が突然家にやってきました。
何事かと驚いて出てきた弘君。
どうやら弘美ちゃんが夜遊びをしていて、補導されたようです。
「保護者の監督はどうなってるんですか!」
「どうもすみません」
「パパ……、ごめんなさい」
「だめじゃないか。もっとうまくやらないと」
弘君、叱りどころはそこですか?
日々は穏やかに流れていきます。
弘君と麻美ちゃんは、もう喧嘩したりしません。
いつも二人一緒に枕たたきをしたり、下品なジョークで盛り上がったりしています。
弘美ちゃんともずっと仲良し。
ティーンとはソファーに一緒に座っても、肩に手を乗せたりできないんですね。
ちょっと残念。
家族のキス。
思春期の娘とこんなことができちゃう弘君は、幸せ者です。
そんな弘君にもとうとうお迎えが。
ギターを演奏している弘美ちゃんにドラムを合わせようとしていた矢先のことでした。
「さあ、この天国名物『極楽ジュース』をあげましょう。天国行きの飛行機はもうすぐ出発ですよ」
「ほ、本当か!?」
「それじゃあな、麻美! 俺は先に行って待ってるぞ!」
こうして、弘君は永遠のバカンスに旅立って行きました。
後に残されたのは、充実した人生を象徴する、豪華な骨壷。
「パパ……。天国でも浮気したら許さないからね!」
「親父……」
涙をこらえる麻緒ちゃんと、放心状態の弘樹君。
できれば弘美ちゃんが大学を卒業するまで生きててほしかったのですが、仕方がありません。
時の流れは公平で残酷です。
「パパ……」
「麻美ちゃーん! 弘がいなくなったら、バンドもおしまいだよー」
「残念だわ。でも、またいつか再結成できる日が来るわよ」
今までずっと一緒だった兄弟がいなくなって悲しむ海斗君を、麻美ちゃんが慰めます。
「パパ……。私の大学生になった姿、見てほしかった……」
弘美ちゃん、泣きそうな顔になりながらも、大学へ行く手続きを済ませました。
もうちょっと十代を楽しんでほしかったのですが、やっぱり麻美ちゃんには彼女が大学を卒業するまで待っててほしいですから。
弘君から遺産をがっぽり頂戴したので、それで有意義な学生生活を送りましょうね。
こうして、麻美ちゃん達は残された時間を子供達と過ごすため、またそれぞれの家へと帰っていきました。
麻美ちゃんのその後は「続・平和な日常」へと続きます。
それでは、「平和な日常」はこのへんで本当におしまいです。
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