麻緒ちゃん、素直君と談笑。
しかしいくらなんでもいきなりその話題は……マニアックすぎ。
「麻緒、もう寝たほうがいいんじゃないのか。体に障るぞ」
「うん。それがいいよ、お姉ちゃん」
「はーい」
弟たちの忠告にしぶしぶ従う麻緒ちゃん。
寝室に向かってよたよた歩いていく麻緒ちゃんを、心配げに見送る弟二人。
エカル君にもらった婚約指輪をしっかり握りしめて就寝。
翌朝。
今日はとうとう出産予定日です。
約束どおり、エカル君を呼び寄せました。
「いらっしゃーい! 今夜産まれるよー」
「うわあ。楽しみだなー!」
皆で夕ご飯。
なんだか関係ない人も一人混じっていますが、エカル君が連れてきた友達らしいです。
席が足りなくなった麻緒ちゃんだけ、今のソファーで食べてます。
さて、席がひとつ空いたので、皆に加わろうと麻緒ちゃんがダイニングテーブルに歩み寄ったときでした。
「き、きたっ!?」
「うそー!!? これ痛ぁーいぃぃ!!!」
陣痛です!
そこの三人、のんきに飯を食ってる場合じゃないですよ!
食事途中でエカル君があわてて立ち上がりました。
よ、よかった……。
「麻緒ちゃん! がんばれぇぇぇぇ!!!」
「おおおおお!!!!?」
こら、そこの弟二人。
サンダルの話で盛り上がってる状況じゃないって。
ぽこーん!
あっ! 産まれた!
「うわわ! 産まれた!」
あわてて立ち上がる素直君。
もう遅いって。
「ほーら、パパでちゅよー」
麻緒ちゃん、エカル君に赤ちゃんを渡して……?
「もういっちょいくよぉぉぉぉ!」
えっ?
ぽこーん
双子!?
大仕事を終えた麻緒ちゃんの、この誇らしげな顔!
肌の白いほうをサトル、ゴールドのほうを真治と命名。
しかし、双子とは予定外。
家そんなに広くないのに。
どうしよう。
って、エカル君!
サトルを床に放置しちゃだめだって!
「産まれたぞー! ひゅーひゅー!」
あ、それがしたかったのね。
サトル君はすぐに素直君が抱き上げてくれました。
よかった。
さっそくサトル君をあやす麻緒ちゃんですが……。
「ほら、高い高……」
げろ
「いやーん!!」
さっそく洗礼を受けた麻緒ちゃんです。
そして真治君は、知らない人に抱っこされてました。
無事に出産を終え、エカル君も身辺整理ができたようなので、いよいよ待ちに待った結婚式です。
式場に着いた二人。
さっそく、ゲストを呼び出しました。
あ、しまった。
翔君と美香ちゃんのフォーマルが花婿花嫁のままだった!
ゲストが全員到着するのを待っているうちに、枕たたき大会が始まる結婚式会場。
こんなところでやめなさいって。
さて、式が始まりました。
麻緒ちゃん、初めてのデートで間違いを犯したばっかりに、恋を楽しむまもなくこの日とあいなりました。
少々残念な気持ちもなくはないですが、今の幸せだってかけがえのないもの。
ってそこ!
もう式は始まってるんですが!
なに食ってるんですか。
孫あるいは姪の結婚式だってのに!
席の後ろのほうでは、なにやら弘君がうなっていました。
どうやら、エカル君が気に入らない様子。
花嫁の父ですからね。
そしてそれをとりなす麻美ちゃんと弘樹君。
決して、キックバックをやっている二人とそれを観戦している一人ではありません。
指輪交換。
「エカル君、素敵な家庭を築いていきましょうね」
「きっとそうなるよ」
そして、
誓いのキス。
さあパーティーだ!
と思った矢先に、爆音とともにヘリコプターが到着。
何事!?
どうやら麻緒ちゃんの仕事の送迎ヘリらしい。
何もこんな日にまでこなくても。
麻緒ちゃんには、仕事は休んでもらいましょう。
さて、麻緒ちゃんが仕事着に着替えてしまってますが、ケーキカットです。
「たべさせてあげるね」
「うん」
「はい、あーん……、あ、素直」
ちょ、麻緒ちゃん、よそ見してると……、
「もごっ、もが!」
「あっ、ごめーん」
「あはは! エカル君の顔ったら!」
「もごもご」
麻緒ちゃん、幸せそうで何よりです。
ウエディングケーキに群がる人々。
17、8人くらい呼んだんですが、こうしてみると余り人は多くないですね。
もうちょっと呼んでもよかったのかな。
弘樹君、こんなところでナンパはやめてください。
「はぐはぐ。このケーキおいしー!」
麻緒ちゃん、ここでもがっつき食い。
そして、そんな麻緒ちゃんに微笑みかけながら隣を歩き過ぎる弘君。
「あの麻緒が、結婚か……」
一人静かにケーキを食べる弘君。
月日のたつのは早いものですね。
弘君の中では、麻緒ちゃんはまだ子供のままだったのかもしれません。
皆それぞれ席について、パーティーらしくなってきました。
だから枕たたきはやめなさいと言ってるっちゅうに!
結婚式会場を提供してくれた聖夜君。
翔君にハートを飛ばしてますが。
やっぱり君はそっちの人だったのか。
さて、パーティーも終わりです。
麻緒ちゃん、式場の外に向かってダッシュ。
リムジンに乗り込んで新婚旅行です。
麻緒ちゃん、すごい座り方だな。
いってらっしゃい。
弘君も言葉少なに式場を後にしました。
(結婚……いいなぁ)
麻美ちゃん、弘君と弘美ちゃんの肖像画を描き始めました。
弘美ちゃんは勉強中。
弘君。
透君と詩織さん。
それぞれの朝。
弘美ちゃんと弘君。
パパ、大好き!
「あらあら、仲のいいこと」
「だろ?」
「うふふっ」
皆で昼ごはん。
「私、クリスマスプレゼントは船がいいな!」
「それかトロフィー!」
「トロフィー? 変わったものをほしがる子ね」
「クリスマスには旅行に行くのもいいかもしれないね」
「えー。家で祝おうよー」
家でクリスマスパーティを開くことにしました。
麻美ちゃんの子供たちも招待。
弘美ちゃん、初めて麻緒ちゃんと会います。
「お姉ちゃんはじめまして!」
「うわー! 妹だー!」
「お姉ちゃん、結婚したの?」
「そうよー。また私の家にも遊びにおいでねー」
弘美ちゃん、透君とも仲良しです。
でも、そろそろ家の中にお入り。
クリスマスツリーにも灯がともりました。
いよいよパーティの始まりです。
そんな中、突如室内に現れた赤い服の人物。
サンタクロースならぬクロースサンタです。
どうやらクロースが苗字でサンタが名前らしい。
「うわーい! サンタさんが来たー」
皆が見に来ます。
サンタさんと一緒に、クッキーを食べます。
「サンタだ! サンタだ!」
弘美ちゃん、大はしゃぎ。
この二人は、サンタそっちのけで枕たたきしてましたが。
食堂は大賑わい。
サンタさん、大もてのようです。
サンタとかどうでもいい二人。
こら、素直君や麻耶君もいるんだから、ここでいちゃつくのはやめてください。
クッキーを食べ終わったサンタ。
ツリーの根元に、プレゼントを置いてくれました。
熊のぬいぐるみ。
麻美ちゃん、サンタさんと抱擁。
ありゃ?
親友マークが点灯。
サンタさんと仲良くなっちゃいました。
弘美ちゃんも、サンタさんと抱擁。
「サンタさん!」
その後サンタさん、トイレに直行。
年だから近いんですね。
「ほっほっほー!」
そして爆笑。
それよかあなた、したあと流しましたか……?
あ、また。
「ほっほっほー!」
また爆笑。
このあとサンタさん、トイレをしては爆笑を繰り返す。
いったい……。
すでにサンタさんのことは忘れ去っている、パーティー参加者たち。
麻耶君はカラオケで熱唱中。
弘美ちゃんは子供なので、早々と就寝です。
どうやら、いとこの聖司君の夢を見ている様子。
その聖司君はお夜食中。
まだトイレにいるサンタ。
結局サンタさん、深夜三時ごろにかえって行きました。
来たときはどこからともなく現れたのに、帰るときは徒歩らしい。
クリスマスの朝。
今日は悠子さんを呼んで、家族でお食事です。
弘美ちゃん、パジャマのままで来てるよ……。
それぞれ好きなものを注文しました。
弘美ちゃんはマカロニチーズですか。
「この国の裁判制度は根本的に間違っているわよね」
麻美ちゃん、もうちょっとやわらかい話題を話しましょうよ。
麻美ちゃん、相変わらずの食べっぷりです。
あ、レストランに聡君の息子の勇樹君が来てます。
「弘美は大きくなったら大学に行きたいか」
「うん! 行ってみたい!」
「海外留学っていうのもいいわねえ」
「でも、あんまり遠くに行っちゃうと心配だわ」
ほのぼのと会話。
あ、麻耶君が来た。
立ち止まって麻美ちゃんたちに微笑みかける麻耶君。
「母さんたちも来てたんだ」
「きぐうねー」
でも麻耶君、弘君にはこの顔です。
やっぱり、自分の父親以外の人が麻美ちゃんのそばにいるのは気に食わない様子。
人生は色々と難しいですね。
さて、食事のあとは、おばあちゃんと写真を撮りました。
「わーい! おばちゃんと撮った写真ー!」
そのあとはパパと。
もちろんママとも撮りました。
しかし弘美ちゃん、どうしてパジャマのまま来ちゃうかなー。
せっかくかわいい服を選んであげてたのに。
撮った写真は、さっそく弘美ちゃんの部屋に飾りました。
素敵な思い出になりましたね。
「今日は皆と遊びに行けてよかったわね」
「また行こうな」
弘美ちゃん、今のうちにいっぱいパパとママに甘えようね。
ところで、麻美ちゃんには弘美ちゃんとおそろいの服を用意していたのをすっかり忘れてました。
でも、忘れててよかったのかも。
これはちょっと、はじけすぎですか。
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