ある晩のこと。
修二じいちゃんが友達に電話していると、寝ていたはずのユリアさんが起きてきました。
「ユリアさんや。夜食は太るぞ」
「だって、ものすごくおなかが空いて……もごもご」
ユリアさん、シリアルをかき込んだと思ったら、今度は突然立ち上がってトイレにダッシュして行きました。
「ううっ。気持ち悪ーい」
これはもしかして?
ユリアさんがめでたくご懐妊です。
大喜びの雅雄さん。朝から筋トレで頑張っています。
「家族が増えるんだ! 体を鍛えて昇進するぞー!!」
運動の後は朝ごはんです。
「お父さん、すっごく焦げ臭いんですけど」
「わしのパイが焦げたんじゃ」
「そんなの食べると体に毒ですよ」
ちなみにこの家庭、料理の上手な人がおりません。
朝食は大抵シリアルか焦げたパイ。
朝食のあとは小突き合って遊びます。
「もうすぐ三児の父じゃぞ。お前もますますしっかりせんとなー」
「お父さんこそ、孫ができたらまたベビーシッターを頼みますよー」
仲がいい父息子です。
さて、雅雄さんが仕事に出かけた後、じいちゃんはベッドで考えごとです。
(ユリアさんは大事な体じゃ。わしがユリアさんの分もしっかり家事と子育てをせんとな)
兄弟ができると知った麗華ちゃんも大喜びです。
「おじいちゃん、私妹がいい!」
「生まれてくるまで分からんぞー」
ちょっと目を離した隙に、麗華ちゃんが冷蔵庫を開けて食べ物をあさっていました。
じいちゃん慌てて夕ご飯を用意します。
ユリアさんには二人分用意してます。妊婦の空腹の減りは尋常じゃないのです。
(父さん本当によく働いてくれるなー)
仕事から帰った雅雄さんはお疲れの様子。
朝の運動が響いてるだけかもしれませんが。
そうこうしているうちに、ユリアさんのおなかが膨らみました。
もう立派な妊婦姿です。
早朝です。
修二じいちゃんは早起きして、ユリアさんのためにたくさんシリアルを用意しました。
「お腹の子の為にもどんどん食べてくれい」
「いくらなんでも、こんなに食べられませんわ! お義父さん」
ところで、テレビが故障していたので修理屋を呼びました。
修理屋のおばあさん、奇声を上げながらテレビと格闘です。
挙句の果てに、ドライバーをテレビにぶっさしはじめました。
どうみてもかんしゃくを起こしているようにしか見えませんでしたが、不思議とこの後テレビは直りましたよ。
毎晩マカロニチーズでは飽きてきたので、修二じいちゃんはお料理を勉強することにしました。
子供達もおじいちゃんを見習ってお勉強です。
その晩、修二じいちゃんがユリアさんに小言を言っている姿がありました。
一体何が原因だったんでしょうか。
プレイヤーも目を離していたのでよく分かりません。
「すみません、お義父さん」
ユリアさん、神妙に聞いていました。
その後、修二じいちゃんはトイレを掃除して眠りにつきました。
もしかして、ユリアさんがトイレを汚しちゃったのが小言の原因でしょうか。
じいちゃん、よほど清潔好きなのか、手にシャボンをつけたままベッドにもぐりこんでしまいました。
ユリアさんのお腹がますます大きくなりました。
修二じいちゃんのお腹も大きくなりました。
ユリアさんの食事に付き合って、たくさん食べ過ぎてしまったようです。
さて、雅雄さん。ユリアさんのお腹に手を当てて……
「お! 今動いたぞ!」
「そ~お?」
「パパでちゅよ~。ばあ」
「ダーリン、それはまだ早すぎるわよー」
「あ、ほら喜んでるぞ」
「うふふ」
待ち遠しくって仕方がないようですね。
家で家事ばかりしていてもつまらないので、修二じいちゃん、友達を呼んでパーティーを開くことにしました。
にわかに家の中が年寄り臭くなります。
じいちゃん、友人のためにチーズサンドを用意することにしました。
って、火力強すぎ!
火災報知器のおかげで、すぐに消防士さんが来てくれました。
そして、この火事でなぜかパーティースコアが「成功」に。
まぁ、ある意味盛り上がりましたが……。
「いやー。今ので若奥さんが産気づかなくてよかったですなー」
「本当に、今は大切な時期ですものね~」
「いやいや、面目ない」
そしてその晩、ついに陣痛が来ました。
「あ、いたたたたた」
「皆ー!! 生まれるわよぉぉ!!!」
ユリアさんの悲鳴で皆集まってきました。
そして……
元気な男の子が誕生です。
大輝と命名。
丈夫に育ってね。
そしてユリアさんはもとのスリムボディーに戻りました。
そして、じいちゃんもスリムボディーに戻りました。
ちょうどダイエットしていたところだったんで。
大輝君、パパに抱っこされてミルクの時間です。
修二じいちゃんも、さっそく大輝君のお守をはじめました。
「大輝~、それ、たかいたか~い」
「きゃっ、きゃっ」
「おう!」
大輝君、朝に飲んだミルクを吐いちゃいました。
さすがのじいちゃんも情けない顔です。
「吐いちゃったから、腹が空いたじゃろ」
大輝君、お腹にミルクを補給です。
そしてじいちゃん、大輝君を床に放置。
さっき吐かれたせいで衛生が下がっちゃったので、お風呂に行ってしまったのでした。
しかし、赤ん坊を台所に置き去りにしないで下さいよ。
やっとお風呂から出てきた修二じいちゃん。
大輝君のオムツ替えです。
「こんなものは雅雄が赤ん坊の時から慣れとるわい」
手際よくパウダーをまぶして、大輝君もすっきりさっぱり。
そんなこんなの黒木家でした。
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